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ZATTOMee! ~研究者の投資blog~

初めての方でも興味を持ってもらえるよう、米国企業・業界を”ざっと見”するブログ。5年後、10年後に少しでもいい生活ができるように勉強したことや実践したことを発信中!

【業界ざっと見!】~3Dプリンター編~【ZATTOMee!】

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「業界ざっと見シリーズ」第一弾!

今回は今後大注目の”3Dプリンター”の業界と主要企業を見ていきます。

初心者でも3Dプリンター業界がよくわかってもらえる内容にしてますのでご覧下さい。

 

 

どうも。(。・ω・。)

ひーくんです。

 

今日はタイトルにもあるとおり、「3Dプリンター企業」に関する記事です。

 

 

僕は当該分野の専門でもなんでもないですが、大変期待している分野ですので、業界から企業まで調べてみました。^^

 

投資活動にも役立つよう、個人的に注目している企業についてもざっと調べてみました。メモ程度にご活用ください。

 

さっそく始めましょう!

 

 

 

 

 

 

「3Dプリンター」って何?

皆さんはこう聞かれてどう答えますか?

 

「そもそも3Dで印刷ってどういうこと?」

「ネジとか細かい部品などを組み立てられるやつ?」

 

 

などといろんな意見があると思いますが、はっきりとわかっている方は少ないんじゃないかと思っています。

 

 

簡単に言うと、

3Dプリンターとは、「立体物の3Dデータを渡すと、それが実際に手で触れられる

“モノ”として出力される装置」 =イメージをそのまま形にできるプリンター

みたいな感じですかね?

3Dプリンターを使えば、世界でたった1つの“オンリーワン製品”を比較的簡単に作ることが可能です。

 

 

〈3Dプリンターの特徴〉

  • 自分の好きな形をデザインし、簡単にアウトプットできる

→自分の欲しい形をモデリングツールでデザイン・出力するだけでオリジナル製品を手にすることができます。

  • デザイン性が非常に高い

→鋳型では難しい複雑な形状も簡単に製造できます。

  • デジタルデータから実際のモノが作れる

→小コストで、大きさや色なども自由に変更したものを複製できます。

 

このような特徴を持った3Dプリンターは、少量多品種のモノづくり(いわゆる一点モノ)や製品開発におけるデザイン確認/試作などに適しており、製造現場におけるモノづくりを効率化する存在として期待されています!

 

こんなすごいテクノロジーなのに、あんまり話題になっていないのが少し寂しいですね…。

 

 

最近盛り上がっている業界に「EV」や「ドローン」などがあると思いますが、それらに比べるとメディアに取り上げられる頻度が少ないからかな、と思っています。(※個人の見解です^^)

 

 

 

3Dプリンターで何が作れるの?

 3Dプリンターでイメージされるのが、

  • 工業用の部品
  • スマホケースなどアクセサリー

などが多いかと思います。

 

 

しかし最近では、3Dプリンターの規模や技術革新が進み、次のようなものまで作れるようになっているんです。

  • 衣服
  • スイーツ(複数の原材料を切り替えて製造)
  • 家(24時間で建設可能)
  • マスクやフェイスシールド(コロナ禍で活躍)
  • 臓器
  • 樹脂や金属も製造できるように

 

 

下図を見ると、最近のテーマとしては、「宇宙」「機械化」「自動化」などが注目されているようですね。

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Big Ideas 2021(ARK invest)

 

 

関連記事も貼っておくので、ご参照ください。

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techable.jp

☛繊維の製造はもちろん、スカートをプリントアウトすることも可能。

 


monoist.atmarkit.co.jp

パンデミックでもマスクやフェイスシールドの製造に大活躍でした。

 

 

monoist.atmarkit.co.jp

☛スイーツ業界にも進出しており、早ければ今年のバレンタインにもお披露目みたいです。

 

 

 

www.businessinsider.jp

forbesjapan.com

☛少し前の記事ですが、貧困解決の鍵になるかもです。

 

 

www.kyoto-np.co.jp

再生医療分野でも活躍が期待されます。

 

 

他にも、

→燃料費と環境への影響が削減!

  • 3D印刷では必要な材料のみを使用。

→従来の製造よりも生産の無駄が大幅に削減。

 

など、昨今で注目されている「エコ(ESG)」にも貢献できる分野であることも注目ポイントかと思います。

 

 

※ただし闇雲にやっても安くなるわけではありません。設計が最適でないと3Dプリンティングのコストはあまり安くならないようです。

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航空機向けチタンを機械加工したブラケットのコスト

 

 

 

また、3D systemsのIR資料にいいFigureがあったので紹介します。

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3Dsystems Investor Presentationより

もう本当に、「作りたいものを自由に作れる時代」が間近に迫っているんだと痛感します。

 

 

 

 

3Dプリンターの市場ってどうなの?

3Dプリンターがどんなすごいものかわかっていただけたようなので、次は市場についてみていきましょう。

 

一口に「3Dプリンター」といっても、さまざまな業種が存在します。

身近なもので言えば、例えば「印刷」業界を考えます。

 ・コピー機自体の製造メーカー

 ・インクや用紙などのソフト供給

 ・スキャナー技術

 ・プリント受託

 ・アフターサービス

など様々な業種が想定されますよね。

 

 

では「3Dプリンター」の業種を詳しく見てみましょう。

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3Dプリンティングの提供価値(出所:PwC Strategy&)

 

 

次に、産業成長ドライバーです。

ドライバーとしては、次の2つが主として考えられます。

 

◆自由度を活かした新しいデザインやビジネスモデルの導入

 →システム配置、素材利用、印刷サービスなどの「代替

◆高成長分野への拡充

 →へルスケア、自動車、耐久財、航空宇宙分野

 

また次の図にもあるように、3Dプリンター業界は今後右肩上がりの成長が見込まれています。(しかも"Worst Case"でも、5年で2倍以上になる試算です)

これは上述のとおり、他業界への参入・拡大が見込まれているからだと思います。

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3Dsystems Investor Presentationより

 

また少し前のデータですが、2019年に矢野経済研究所も予測を出しています。

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3Dプリンタ材料世界市場規模推移の予測 (出典:矢野経済研究所

 

〈総論〉

3Dプリンタは、造形方法の技術革新などに伴い、製造業の工作機械の位置付けに近づきつつある。

・しかし試作品や治工具、少量多品種品、カスタマイズ品の造形などで強みを発揮するが、工作機械を置き換えるような存在には至っていない。

よりニッチな市場を対象とした継続的な用途開拓が必須

 
☑ 2018年の世界市場規模:1813億4400万円(前年比 △26.9%)

☑ 造形方法の技術革新、材料の多様化と高機能化、造形品の最終製品への適用拡大といった要因により大きく伸長。

☑ 2018年から2023年までの年平均成長率(CAGR)は21.2%。

 →2023年の3Dプリンタ材料の世界市場規模は4,750億67百万円になると予測。

 

 

〈各論〉

3Dプリンターには様々なプリンティング技術があるので、それぞれの技術の展望もざっとまとめていきます。

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押出法向け原材料(樹脂など)

→装置と材料の進化により用途やエンドユーザーの拡大が期待。

 ※押出法(FDM):樹脂などを熱でとかして造形する手法。比較的容易。

材料押出(material extrusion)

 

 

粉末床溶融結合法(パウダーヘッド方式)

  金属粉末の層が溶けて最終部品になるため、質の高い表面仕上げができる。

  →より大きな部品をプリントできるマルチレーザー機械などの高速機器の導入により、パウダーベッドの能力は高まっている。

 ・最終製品での需要増が期待される。

 ※造形方式間の競争が激化し、PBF装置向けの金属粉末の市場規模は、2020年以降に成長率が鈍化するとしている。

 ※粉末床溶融合法(PBF):粉末を平らに敷き、ビームを照射することで断面形状を溶融・結合させる。

粉末床溶融結合(powder bed fusion)

 

 

液槽光重合法向け原料(光硬化性樹脂)

  →需要は底堅く推移していくと予測。

 ※液槽光重合(VP):光硬化性樹脂に光を当て、部分的に硬化させていく

液槽光重合(vat photopolymerization)

 

 

 

材料噴射法向け材料(石膏や樹脂、砂、セラミックなどの粉末)

  →需要は底堅く推移していくと予測。

 ※材料噴射(MJ):粉末に対して接着剤を吐出して固める。カラー化が可能。

材料噴射(material jetting)

 

 

バインダージェット方式(結合剤噴射法)

 →インクジェット印刷やプラスチックの3Dプリンティングと類似した方式。金属粉末を結合剤に投入する。パウダーベッド方式で製造されているものより大きく複雑なさまざまな部品の生産を、従来の製造方法に比べて10倍スピードアップできる。

 

 

☑ デポジション方式

どんなサイズの部品でも生産でき、高速でレイダウンを行い、入手が容易な針金などの低コストの材料を使用でき、既存の部品に機能を加えることができる。

自動車の車両フレームや航空機の大型の内部構造に適している。

 

 

フィラメント(紐状材料)

 →今後も高成長が続く見込み。

 

※造形方法については、以下のサイトを参照した。https://www.iguazu-xyz.jp/knowledge/basic_01

 

 

 

▼ こちらのサイトも面白いので興味ある方はぜひ ▼

www.strategyand.pwc.com

 

 

 

予測はわかったけど、実際コロナ禍での3Dプリンター業界の業績はどうだったのでしょうか?合わせてみておきましょう。

 

 

 

 

3Dプリンター製造の世界市場(2020年~2030年)」

3Dプリンタ製造の2020年の世界市場規模:$ 8.7 Billion (2019年は$ 10.1 Bilion、▲13.76%)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響か。

☑ 市場は次第に回復基調になり、2023年には$ 16.69 Billion(CAGR24.2%)に達する。

3Dプリンタ製造市場をけん引する最大地域は北米。アジア太平洋地域は今後急成長が期待される地域。

☑ 自動車分野での3Dプリンタ活用は、車両の軽量化、性能向上、燃費向上などへの拡大で市場の成長を大きく後押しする。

☑ 市場成長の抑制要因となっているのが、コスト

材料費、消費電力、関連ソフトウェアの導入/メンテナンスといったさまざまな要因が運用コストを押し上げている。

☑ 大型造形に対応し、従来よりも高速に造形できる装置なども開発。

 (3Dプリンタ製造企業としてNexa3D光造形方式3Dプリンタ「NXE400」)

 

 

(発行:The Business Research Company)

monoist.atmarkit.co.jp

 

 

 

 

(2021.1.27 追記)

「Big Ideas 2021(ARK invest)」

Inovativeな企業に投資している「ARK invest」が出しているレポートです。

 

☑ 3Dプリントは、設計から生産までの時間の短縮、設計者のデザイン力向上、煩雑なサプライチェーンの軽減、製造コスト抑制などを実現できる。

☑ 3Dプリントの売上高は2020年に減少。しかしパンデミック時には新規ユーザーが技術を活用した。

☑ 世界の3Dプリント市場は、120億ドルから今後5年間で約1200億ドル(年率60%)で拡大するとみている。

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Big Ideas 2021(ARK invest)

 

 

〈所感〉

個人的には、実際にデータを見てみるまで、コロナ禍でもマスクなどの需要があったので業績はそこまで落ち込みはしないと思っていましたが、予想以上に2020年度は落ち込むようですね。

ただし今後のイノベーションには必須の技術となってきますし、製造業だけでなく医療や食料、住居などにも進出可能なテクノロジーであること、またここ数年でやっと実用化してきている発展途上のテクノロジーであることを考えると、

2020年こそが『3Dプリンター元年』だと勝手に思ってます。

今後10年でテクノロジーは大きく発展することが見込まれますし、あらゆる分野の発達に貢献する3Dプリンターの成長にBETしていきたいです。

 

 

 

 

3Dプリンター企業を見てみる

前置きが長くなりました。いよいよ3Dプリンターの企業別に見ていきます。

 

今回上げていく企業の選定は、ARKの「3D printing ETF(※)」に組み入れられている企業を中心にピックアップしています。

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Top 10 Holdings (出処:PRNT The 3D Printing ETF)

 

(※)3D printing ETF

ARK社が運用している、「3Dプリンター」企業で構成されたETF。「Total 3D-Printing Index」という3Dプリント指数を超えた運用を目的としている。

 

Indexに入っている業種は以下のとおり。

(i) 3Dプリントのハードウェア

(ii) コンピュータ支援設計(CAD)およびシミュレーションソフトウェア

(iii) 3Dプリンティングセンター

(iv) スキャン、採寸

(v) 3Dプリント用材料

The 3D Printing ETF (PRNT) seeks to provide investment results that closely correspond, before fees and expenses, to the performance of the Total 3D-Printing Index, which is designed to track the price movements of stocks of companies involved in the 3D printing industry.

 

The Total 3D-Printing Index is composed of equity securities and depositary receipts of exchange listed companies from the U.S., non-U.S. developed markets and Taiwan that are engaged in 3D printing related businesses within the following business lines: (i) 3D printing hardware, (ii) computer aided design (“CAD”) and 3D printing simulation software, (iii) 3D printing centers, (iv) scanning and measurement, and (v) 3D printing materials.

 (The 3D Printing ETF - PRNT | by ARK Invest

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2020年のPRNTの株価推移(Bloomberg

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NAV and Market Price(出処:PRNT The 3D Printing ETF

 

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2020年のTotal 3D-Printing Indexの推移(SOLACTIVE)

 

プリンター業界としては縮小となりましたが、PRNTの株価はコロナショック以降順調すぎるほどに伸びています。年率で40%近くのパフォーマンスを誇ります(!)

 

 

これは2020年の相場が良かったことも要因としては大きいと思いますが、ハイパフォーマンスを誇るARKのETFに3Dプリントが採用されていること、また今後の市場拡大を鑑みても十分期待値は高いと思っています。

 

 

 

こちらのETFに投資できれば全部解決するのですが、日本の証券会社からでは取り扱いがないため、現状3Dプリンター業界への投資は、個別企業への投資のみとなっています。(サクソバンク証券であれば投資できるようですが、僕自身がやっていないので紹介できません。)

 

もしサクソバンク証券口座を持っているようであれば、PRNTへの投資は長期で見れば魅力はあると思います。

 

 

 

1.Exone(XONE)

ExOne Logo in Color

 

〈概要〉

◆工業向け3Dプリンターの製造販売を行っている米メーカー。

米国、ドイツ、日本に生産サービスセンターを持っており、プロトタイプ(試作品)の共同制作や最終製品製造を請け負う。研修や技術サポート、消耗品や交換部品なども提供している。

3Dプリンター自体で約60%、素材やサービスなどで約40%の収益構造。

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Q3 2020 Revenue Summary(Reports 2020 Third Quarter Results)

◆CEO:John Hartner

・エレクトロニクス、クリーンテック、オートメーション、デジタル印刷業界出身

・デジタル製造業へのアドバイスと投資を行うDigital Industrialist LLC設立。

・ヘルスケア3DプリンティングのリーダーであるEnvisionTECのTEO。

・14年間にわたりDover Corporationの事業部門を牽引。

Dover Printing & Identification Segmentの社長兼CEO。

 

◆特殊シリカサンドとセラミックスから鋳型とコアを製造できる。金属3Dプリンターだけでなく、砂やセラミック材料にも対応。

航空宇宙、自動車、エネルギー、防衛など幅広い業界の企業がExOneの3Dプリンターを活用している。

◆造形方式としては、バインダージェット方式(※)を採用しているものが多い。

(※)バインダージェット方式

3Dプリンターのインクジェットヘッドから光硬化性樹脂を噴射し、粉末を一層ずつ固めていく方式。 カラーで造形することができ、デザイン関連やフィギュアの製作などに向いている。

加えて、造形速度が速く、未使用の造形材料は次回の造形に再利用して無駄を排除できるため、時間と資源を節約でき、優れたコストパフォーマンスを発揮する。

 

〈業績〉

(2020Q3)

☑ Total Revenue: $17.4 millionYoY:△64%

☑  プリンター自体のRevenue:$10.5 million(YoY:△162%

 →製品導入件数の増加(前年同期の9台に対し当四半期は13台の販売

☑ プリンター以外のRevenue:横ばい(YoY:0%)

 →素材分野の収益増加が、コロナによる印刷サービス収益の減少により相殺。 

 ※導入件数が増え、同一顧客に複数台納入された場合、導入関連費用は抑制される?

 (導入すると造形材料と運用保守費でほぼ機材と同額程度の売上が見込める)

販管費、研究費などはコロナにより減少。

 

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2020年の株価推移(Bloomberg

 

〈トピックス〉

☑ Innovent+の後継機である「InnoventPro」が上市。

 →教育機関や研究施設などを含むさまざまな産業分野で利用できる。

☑ 素材開発にも力を入れており、2020年に新規素材を発表している。

fabcross.jp

 

 

☑ オークリッジ国立研究所(ORNL)とセラミック金属部品のライセンス契約に合意。

ORNLは、ExOneのM-Flex 3Dプリント機でセラミック金属部品を3Dプリントする特許取得済みの方法を独自に開発した。

今回のライセンスにより、中性子散乱の研究に使用されるコリメータや遮蔽装置などの部品の印刷に商業的に使用できるようになった。

 

 

 

〈所感〉

3Dプリンター界では有名どころですね。比較的よく名前を聞く気がします。(PRNTやIndexへの組み入れ比率も一位となっています。)

Q3の成績は非常に良いものだという印象を持っていますが、個人的に気になるのはARKインタビューにてキャシーが以下のように行っている点です。

SLM Solutions (SLM) は、第3四半期の売上高が連続 11%増となったことを報告し、同社の新しいレーザーメタル 3D プリンタ NXG XII 600 が前モデルの 20 倍の速度になることを発表し、ETF最大の貢献者となりました。Exone(XONE)は、パフォーマンスの最大の低下要因となりました

 

今後期待できる業績だとも思うのですが…。思ったより伸びなかったという理解でしょうか?(こちらの件は後日追記します)

 

 

2.3D Systems($DDD)

3D Systems Logo

 

〈概要〉

◆ Chuck Hull により共同設立された世界で最初の 3D プリンティング企業。

◆ 1986年に3世界で初めて3Dプリンタを製品化。(光造形法を採用)

◆ 130種以上の印刷素材と、1000を超える特許を有する。

デジタルマニュファクチャリングエコシステム

 ・プラスチックおよび金属 3D プリンター

 ・プリント材料

 ・オンデマンド製造サービス

 ・エンドツーエンド製造ソフトウェア

◆ 航空宇宙、自動車、医療、歯科、消費財などさまざまな市場において、プロトタイピング~生産まで対応している。

 (Focus on Key Applications within Healthcare and Industrial Markets

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https://www.3dsystems.com/solutions#by-industry

◆ CEO:Dr. Jeffrey Graves

 ・MTSシステムズ株式会社 CEO(テスト、シミュレーション、計測システムの開発に携わる)
 ・Kemet CorporationのCEO
 ・GE、Rockwell Automation、Howmet Corporationでも働いた。
 ・現在はFARO Technologiesの取締役を務める。

 

 

〈業績〉

2020Q3

☑ Total Revenue: $135.1 millionYoY:▲13%、QoQ:△20.6%

パンデミックの影響と前期比からの業績改善が見られている?

☑ Healthcare Revenue:$10.5 million(YoY:△6.1%、QoQ:△19.7%

→歯科市場向けの売上が増加した。

☑ Industrial Revenue:$10.5 million(YoY:▲23.8%、QoQ:△21.3%

→すべての地域ですべての製品、材料、サービスが減少。

☑ Gross profit margin:43.5%(YoY:▲1.9%)

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Third Quarter 2020 Financial Resultsより

 

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2020年の株価推移(Bloomberg

 

〈トピックス〉

☑ 粉末焼結積層造形法(SLS)に関連する特許に基づき設立したスタートアップ企業Desk Top Manufacturing(DTMを2001年に買収。

DTMのSLSに関わる知的財産権は3D Systemsに継承

☑ COVIC-19への対応も注目されている

 ・医療グレードのナイロンとSLSを使用して人工呼吸器部品を製造

 ・緊急ストップギャップフェイスマスク(SFM)を開発

 ・フェイスシールドフレーム製造

☑ B/S強化(債務を返済)のため、CimatronおよびGibbsCAM事業を売却。

www.3dsystems.com

 

 

〈所感〉 

直近だとTwitterでもちょくちょく話題に上がっていたような気もします。今後伸びていくであろう「医療 × 3Dプリント」の中心企業になりそうです。アフターコロナでどこまでヘルスケアの伸びが維持できるかが重要になってきそうな気がします。

 

 

3.SLM Solutions ($AM3D)

SLM Solutions Logo

 

〈概要〉

◆ドイツの金属3Dプリンターメーカー。

◆航空宇宙コングロマリット Honeywell 、宇宙開発企業のオルベックス、仏高級スーパーカーブランド ブガッティとも提携。

ロケットエンジンやブレーキなどの重要部品を開発。

◆CEO:Sam O'Leary(← Meddah Hadjar、2021年1月末)

 ・2019年12月にCOOとしてに入社。

 ・粉末ベッドレーザー融着システム「NXG XII 600」の開発を監督。

 

 

〈業績〉

2020Q3

☑ Total Revenue: €14.756 millionYoY:▲13.5%

→うち77%が「Machine Business」セグメントによるもの。

- Machine Business Revenue:€11.335 million(YoY:▲15.2%

- After Sales Business Revenue:$3.42 million(YoY:▲29.0%

→すべての地域ですべての製品、材料、サービスが減少。

 

☑ Gross profit margin:43.2%(YoY:▲1.9%)

☑ EBITDA margin:▲43%

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Third Quarter 2020 Financial Resultsより

 

FY2020

Revenueは△37%(YoY)、EBITDAも改善(△38%、YoY)となり、2020年期の業績は前年比プラスとなるか?

※「Total output(総生産力)」は見たことなかったんですが、 「Revenue+stock(完成品または未完成品在庫)+Other contributions」なので在庫とかひっくるめた企業の稼ぎってかんじかと思います。(あっているんだろうか…。^^;)

 

 

株価

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2020年の株価推移(Bloomberg

 

 

〈トピックス〉

☑ 前モデルの20 倍の速度でプリントできる12基のレーザーを搭載した新型メタル3Dプリンタ「NXG XII 600」(自動車産業や航空宇宙産業など大型部品の大量生産用システム)を発表。

☑ 売上高向上は、複数の航空機メーカー、自動車メーカーとの開発パートナー契約に起因する。

 

 

 

 〈所感〉

Q3だけで見るとコロナの影響をもろに受けてしまっている印象を受けます。在庫処理をしたと書いていましたが、Revenueが落ちているので厳しいですね。

ただし上記のとおり、四半期決算の数字は良いとは言えない数字のように思う一方、株価は上昇しています。これは通期の業績発表に期待があり、かつ業界として伸びていることもあってでしょうかね。

 

ARKのETFでも伸びに貢献したと言われていますね。

SLM Solutions (SLM) は、第3四半期の売上高が連続 11%増となったことを報告し、同社の新しいレーザーメタル 3D プリンタ NXG XII 600 が前モデルの 20 倍の速度になることを発表し、ETF最大の貢献者となりました。

 

 

 

4.ナノ・ディメンション (Nano Dimension, $NNDM)

Nano Dimension

 

〈概要〉

イスラエルのコンピュ―タ画像印刷、3D印刷会社。

多層印刷配線基板用プリ ンターなど3D印刷電子機器の研究開発のほか、ナノテクノロジーベースのインクの開発に注力する。伝導ナノ銀粒子インクや絶縁ナノ・ポリマ―・インクなど

 

AME(Additive Manufacturing Electronics)技術を有する。

→従来のPCB製造プロセスでは製造できない複雑な形状の電子基板をスクラッチから層ごとに印刷する独自技術で、「DragonFly LDM™」と呼ばれる特殊なプリンタから誘電体ポリマーインクと導電性銀インクを同時に注入する。

 

従来の製造プロセス(PCB, Printed Circuit Boards)に比べて、以下の利点がある。

 ・概念実証(PoC※)の製造時間を短縮できる。

 ・いくつもの部品を、組み上がった1つのパーツで印刷可能。

 ・複雑なデザインも印刷可能(デザインに柔軟性がある)

 ・多様な部品を同一バッチで印刷できるので、最短で最適化可能。

 (※)概念実証:新しい理論、原理、アイディアの実証を目的とした検証やデモ。

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AMEシステムの特徴(HPより改変)

Lights-Out Digital Manufacturing(LDM)

→24時間、ほとんど何も介入せずにシステムを稼働させる製造技術。稼働率の最大化、コスト減、生産プロセス改善、メンテ回数削減など)

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ADDITIVE MANUFACTURING FOR ELECTRONICS

 

NaNoS℠ = プロトタイピングサービスのビジネスモデル。

 →高性能電子機器を短納期で提供。(米国、イスラエル、香港にファブリケーションラボがある)

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NaNoS model

 

◆大手防衛・研究機関と約60台の3DプリントDragonFlyマシンを共同開発。

◆DragonFly LDMインクジェット成膜システムの応用例

→航空宇宙、自動車、防衛技術、ヘルスケア、オートメーションなど。

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NNDMのコアターゲット

 

▼その他詳しく見たい方は、こちらのURLからどうぞ!▼

https://s23.q4cdn.com/747906804/files/doc_presentations/2021/2021-1-25-NNDM_Corporate_Presentation.pdf

(NNDMのプレゼンテーション資料)

 

 

 

◆CEO:YOAV STERN(2020年1月~)

・数十年にわたり経営に携わってきたベテラン。

・投資家として、マシンビジョン、防衛技術、通信技術、航空宇宙などのハイテク企業へ積極的に投資。

・グローバルに事業を展開する上場企業と非公開企業の両方を経営。

・オートメーションと機械工学のディプロマ、国際関係学の修士号を取得

・就任時に自社株も大量に購入している。

私の投資を通じて、私自身がパートナーであるナノディメンションの株主と同じような投資家になることで、双方の利益を一致させることが重要です。また当社従業員へのコミットメントを示し、ストックオプションを全て放棄して、私自身ではなく、現在および将来のチームに割り当てることができるようにすることも重要である。

Nano Dimension’s President & CEO Invests in the Company

 

 

 

〈業績〉

(2020Q3)

☑ Revenue:$ 0.44 million(▲80.5%、YoY)←vs $1.2 million

☑ Net income:$ -20.7 billion(▲17.7%、YoY)

☑ EPS:$ -0.45(▲YoY) ←vs -$0.08

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2020Q3 reportより

 

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2020年の株価推移(Bloomberg

→株価は堅調に伸びていますが、2021年に入ってからはやや軟調ですね。

 

 

〈トピックス〉

ディープラーニングと進化的計算を専門とする AI 専門家であるEli David 博士を取締役会に任命。 

☑ 強力なキャッシュポジション。

☑ 直近で5回の増資を実施。

 ・2020/11/20 $100M   (公募価格$4)
 ・2020/12/6   $180M   (公募価格$6)
 ・2020/12/27 $250M    (公募価格$7.5)
 ・2021/1/14   $332.5M (公募価格$9.5)
 ・2021/2/15   $500M   (公募価格$12.8)←だいぶ低いな…。

  →上記のとおり、ここはキャッシュが豊富なので本業以外に(買収?)使用する目的で増資しているのでは? ※増資後はいずれも上がってきているみたいです。

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(★):NNDMの増資タイミング(カピバラさんのTweetより)

 

 

〈所感〉

決算見る限り、コロナの影響をもろに受けてしまっている印象を受けます。

注目できる業界との顧客関係はあるようですが、ビジネスモデルまでしっかりフォローできていないので精査が必要ですね。

ただし、アフターコロナでの「内製化(in house)」において、3Dプリンターの需要は高まっていくと感じているので、ハード(プリンター)ではなくソフト(インク類)で売上をしっかり立ててるようになれば、大変強い企業になるかと。(要チェックですね!)

 

 

 

特別枠.Nexa3D

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〈概要〉

スタートアップ企業

◆製造手法は「量子レーザー焼結(QLS)」:独自のLSPc(Lubricant Sublayer Photo-curing)技術を搭載した超高速かつ安価な3Dプリンターの製造に特化。

◆必要不可欠なニーズに対応した重要な製品を製造できる

Circular economy principles(循環型経済):電力、スクラップ、歩留まり、カーボンフットプリントなどの削減に向け部品の組み合わせ、部品の設計と納品なども配慮。

◆今後の進出領域:

 ・医療・歯科アプリケーションの製品設計→Keystone Industries(歯科用光重合体樹脂メーカー)との提携。

 ・オーダーメイドの高機能フットウェア

 ・石油・ガス、エネルギー機器、航空宇宙、防衛(特にドローンやロボット、宇宙探査用の展開車両やランチャー)

 

◆CEO:Avi Reichental

・かつて3D Systems($DDD)のCEOを務めたことがある。(12年間の在職期間中に収益は6倍を超える成長を遂げた)

・テック系スタートアップの設立と指導、3Dプリントのイノベーション推進

私は3D SystemsのCEOとして、何年もわたって社内ですべてのことをやろうとしてきましたが、現代では良い戦略ではありません。

私たち全員が認識しなければならないのは、未来は私たちが思っているよりも速く、破壊と新技術は指数関数的なスピードで起こっているということです。

テクノロジーイノベーションの速度とペースは、企業が繁栄するためには、その潜在能力を活用するために招集することができなければならないようなものです。

私は、どれだけのリソースを持っていても、一人のプレイヤーがすべてをこなすことができるとは思っていません。

Nexa3Dでは、これが基本的な基盤となっており、新製品開発のスピードが速いことは、この基盤となる信念を証明しています。当社のコラボレーション戦略は本当に拡大しており、より多くの企業が参加してくれることを願っています。

3dprint.com

 

 

〈業績〉

 ☑ スタートアップ企業なので見れてないです。

pitchbook.com

 

☑ 4回のラウンドで合計4,000万ドルの資金調達を行っている。(最新は、2020年2月24日にシリーズBラウンド)

 

 

 

〈トピックス〉

☑ COVID-19の期間に70台もの新しいプリンターを出荷。

→オペレーションの仮想化、ソフトウェアのバーチャルインストールなどリモートツールやバーチャルツールの導入を加速。

☑ NXT Factoryを買収し、ヘンケル、BASF、シーメンスDSMと提携

☑ パートナーシップも積極的に締結。

-Vossi Group Oy(芬; AMテクノロジーサプライヤー

-Promakim(土; デジタル印刷・3D印刷ソリューションを提供)

-AXIOMATEK(墨; 自動機械・装置プロバイダー)

-Product Development Inc. (PDI)(米; AMおよびプロトタイピング技術を提供)

☑ 南ヨーロッパの3DZ Groupとのリセラー提携を発表。さらにベルギー、オランダ、ポーランドポルトガル、北米、南アフリカをグローバルリセラーパートナーを新たに追加。

☑ ドイツの大手再販業者Disc Directとの提携によるカスタマーセンターの設立。日本および中国でのシェア拡大なども発表される。

3dprint.com

 

 

 〈所感〉

CEOに期待しかない企業ですね。

最近トレンドの「医療 × 3Dプリント」に着目して歯科業界への参入を始めていますし、積極的に外部パートナーを作れていることは喜ばしいです。

一方で、それらの締結によるシナジーを見定めてからかな、とは思いました。(形には出にくいかもですが…。)しばらくはフォローしていきたい企業ですね。上場したら絶対買います。

nexa3d.com

 

 

 

業績を比較してみよう!

それではここまでの企業の情報を横に並べてみます。

 

 

まずは企業情報(Ovrview)から。

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https://stockanalysis.com/より作成

これを見ると、XONEは他社と比較してまだ時価総額が小さいですね。(もう少し大きいと勝手に思っていました。)

ただ単純比較にはなってしまいますが、EPSの数字は悪くないので、2020年Q4の内容次第ではin の候補にはなりうるかな、って感じですね。

 

 

次は、売上高(Revenue)です。

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Revenue ($ M)

売上高は、DDD、SSYSが大きいです。

NNDMはインクが主力なので、あまり大きな売上ではないのでしょうかね。

 

 

 

最後に、純利益(Net income)です。

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Net Income ($ M)

現状、今回ピックアップした3Dプリンター企業はいずれも、Net incomeがマイナスとなっています。

 SSYSに関しては、2019年に黒字化したものの、直近はコロナの影響もあってか大きくマイナスとなっています。

 

 

いずれの企業も、コロナショックからは立て直してきており、今後の市場規模を考えると期待は大きいですが、少しリスク(不確実性)が大きいタイミングかと思います。

 

 

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

 

POINT
  • 3Dプリンターは今後成長期待大!いろんなテクノロジーとのシナジーが期待できる産業!
  • コロナで業績を落としている業界なので、このタイミングは買いかもしれない
  • 企業ごとの差は見にくいがいずれの企業も伸びは期待できそう。
  • 出荷件数も重要だが、それが飽和した時の別の柱も重要か。
  • Nexa3Dサイコー!:)

 

以上です!

 

疲れた!笑

 

こんなにもまとめ記事って大変なんですね!作成してくださっているみなさんには感謝しかないです…。

 

 

しばらく休もうかと思ったけど、来週は決算盛り沢山なので勉強しておかなくては…。^^;

 

 

それではまた。