【業界ざっと見!】コロナワクチン編【ZATTOMee!】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
いまさらですが、コロナワクチンについてもざっと見してみようと思い、記事にしました。(あくまで”ワクチン”にフォーカスします)
各社の特徴と現状についてまとめています。ニュースのフォローなどにどうぞ。
それではさっそく始めましょう。^^
コロナワクチンの現状は?
各国の接種状況はこんな感じ。(※こちらのサイトを参照しています)
→現在、欧米などを中心に接種が広がっています。人口の多い中国やインドも絶対数で見ると大きな進捗が見られます。
→アメリカ、イギリスが100人当たりの接種率で大きくリードしています。中国、インドは人口が多いため普及率としてはまだまだなようです。(日本は1%にも届いていませんね…。)
→接種の進捗を見るには免疫獲得に必要な回数の接種を完了した人数も重要。
接種完了人数で見ると、人口100人あたりではイスラエルが52.9人で、すでに2人に1人以上が接種を終えた計算。
先月時点で、イギリスでは人口の33%程が接種(1回目)を終えています。
日本国内でも承認され、先月くらいから医療従事者へのワクチン接種が始まりました。
またファイザーのワクチンでは、以下のような副作用も挙げられているみたいですね。
僕の友人もコロナのワクチン接種しているようですが、腕の腫れと倦怠感のようなものがある、と言っていましたね。^^;
コロナワクチンってどんなものがあるの?
コロナワクチンは、メカニズムによって以下のように分類することができます。
- mRNAワクチン
- ウイルスベクターワクチン
- ウイルス様粒子ワクチン
- 不活化ワクチン
いろんなワクチンのメカニズムがありますが、基本的には同じようなメカニズムです。
コロナウイルスなどの病原体に感染した時に、それに対抗するための「抗体」を持っていない、またはうまく抗体が作れない、などの状況になると、免疫が十分に機能せずに重症化、死亡するなどのケースも想定されます。
それを防ぐために、予めそのウイルスに対する抗体を作っておくことで、感染を防いだり、感染しても経度の症状に抑えることがワクチンの目的です。(※ただし症状が出なくてもウイルスを保有していることは十分ありえますので、他者への感染リスクは残っていると考えます。)
さて、抗体を作って免疫反応を引き起こすには、ウイルスなどの「抗原」が必要です。従来のワクチンでは、その抗原(ウイルス)を不活化したものを接種しています。(インフルエンザワクチンとかもそうです)
しかし不活化ワクチンだと、
- ウイルスの培養が必要(リスク)
- 十分な抗体が作られない
などのデメリットもあり、「アジュバンド」と呼ばれる免疫賦活剤のようなものと組み合わせて投与されることがあります。
また、抗原以外のものを投与して抗体を産生させるワクチンもあります。
→いずれのワクチンも、ウイルスと同様の「抗原タンパク」が体内に存在し、交代を作れる状況を作っている点は同じですね。
このような中で注目されてきたのが、モデルナやファイザー(バイオンテック)が研究開発した「mRNAワクチン」です。
こちらは従来のワクチン(不活化ワクチン)とは異なり、ウイルスそのものを使う必要がありません。そのため、開発速度が速く、生産スピードもある、という点が大きな特徴です。
しかし一方で、従来の方法のような投与実績がなく、安全性が懸念されていましたが、アメリカのFDAは緊急使用許可を出しました。今後の投与実績を見て、さらに安全性を確認していくことになるでしょう。
以下に大まかなまとめを作成しました。
コロナワクチンの種類を見ていく
それでは、各社が研究を進めているコロナワクチンについて詳しく見ていきます。
※今回のイラストについては、「Etienneさん(@eraimondeau)」のTweetからお借りしました。
(引用をご快諾くださり、本当にありがとうございました。(⋆ᵕᴗᵕ⋆))
new update! I corrected few bits and the delay between the doses for the Ox/Az vaccine pic.twitter.com/53ppV0dFtZ
— Etienne (@eraimondeau) 2021年2月27日
→今回のサマリー以外にもわかりやすいサマリーいっぱいです。フォロー推奨です!
Moderna製(mRNA-1273)
〈特徴〉
◆FDAによる緊急使用承認済み。
◆mRNAワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存は-20℃で問題なし。
◆初期コロナウイルスには非常に効果が高い。
☑ 新型コロナウイルスワクチンが英国と南アフリカの変異株に対しても有効であると発表。
※ただ南アフリカの変異株B.1.351に対する抗体は、従来株に比べ6分の1に減少したことを受け、ワクチンの投与回数を全3回とする方法での治験を行う。
BioNTech/Pfizer製(BNT162b2)
◆FDAによる緊急使用承認済み。
◆mRNAワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件が厳しい。(-70℃以下での保存)
◆初期コロナウイルスには非常に効果が高い。
☑ 投与6ヶ月後までは抗体が維持される。
☑ コロナワクチンの売上は約$ 15 Billionの見込み。(※予約分のみ、追加発注あれば上振れする可能性あり。)
Astrazeneca製(ChAdOx1/AZN1222)
◆ウイルスベクターワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件は容易。
◆初期コロナウイルスに対する効果が高いが、ファイザーなどと比べると少し低い。
☑ 安全性への懸念から使用を見合わせる動きが欧州で広がる。自社製ワクチンを接種した1700万人余りのデータを精査したところ、肺塞栓ないし血栓のリスク増大を裏付ける証拠は見つからなかったと発表。
☑ 重症化と死亡、入院を防ぐことでは100%の効果が示された。
☑ ChAdOx1ワクチンがアカゲザルのSARS-CoV-2肺炎を防ぐことを確認。
Johnson&Johnson製(JNJ-78436735/Ad26.COV2.S)
◆FDAによる緊急使用承認済み。
◆ウイルスベクターワクチン。
◆1回接種でOK。
◆保存条件は容易。
◆南アメリカ変異種にも有効。
☑ J&J社製のワクチンの有効性は66%と報告されており、ファイザー社製とモデルナ社製のワクチンの有効性と比べると低いものの、COVID-19の重症化予防に優れており(86%)、さらに高い感染性が懸念されている変異ウイルスが流行中の南アフリカでも82%であったことが示されている。
☑ ワクチンを接種した人の90%で1回の接種後に新型コロナウイルスに対する抗体が作られていることが確認。(COVID-19による入院や死亡の予防については100%)
☑ アフリカ連合と4億回のワクチン契約。「1回の接種で良い」というメリットが普及を推し進めていきそうですね。
Gamaleya製(Sputnik V/Gam-Covid-Vac)
◆ウイルスベクターワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件は容易。
☑ 欧州医薬品庁(EMA)は「スプートニクV」の審査を始めた。
☑ 英アストラゼネカのワクチンと組み合わせたワクチンを治験へ
Novavax製(NVX-Cov2327)
◆ウイルス様粒子ワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件は容易。
◆南アメリカ変異種にも有効性あり?
☑ 英国の最終段階試験では有効性89.3%、主要評価項目を達成。
※変異種が広がっている南アの試験では有効性60%。
中国医薬集団(Sinopharm)製(BBIBP-CorV)
◆不活化ワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件は容易。
☑ シノファームの2種類のコロナワクチンでできる抗体はどちらも、英国と南アフリカで最初に見つかった変異株などに対して有効。ブラジル型とジンバブエ型の変異株については、試験が進行中。
☑ 新興国へのワクチン供給も進めている。
Bharat Biotech製(Covaxin)
◆不活化ワクチン。
◆2回接種が必要。
◆保存条件は容易。
◆有効性については試験進行中。
☑ インドの医薬品規制当局は「バーラト・バイオテック(Bharat Biotech)」が開発したワクチンの緊急使用を許可。
また、国によっても普及しているワクチンの種類は異なります。
今後の動きは?
「世界的な大流行(の封じ込め)にはワクチンと治療薬の両方が必要だ」
現在はコロナワクチンが話題の中心となっていますが、水面下では「コロナ治療薬」の研究開発も進められています。ワクチンに比べ難航しているようですが、治療薬の開発が進めば、重症患者の生存率や予後の改善、感染拡大の抑制なども期待されるのではないでしょうか。
米メルクなどから、コロナ新型治療薬が2021年中にも登場する見通しのようです。
レムデシビル(もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発)は国内で新型コロナ薬の第1号として承認された(人工呼吸器が必要な重症患者が対象)。
ギリアドは現在、米国で軽症患者を対象にレムデシビルの有効性を確認する第2相治験を実施している。(※日本では軽症患者向けの新型コロナ薬が承認されておらず、重症化を抑える効果が注目される)
また現在は「筋肉注射」型のワクチンしかありませんが、この形態で産生される抗体は「IgG」タイプです。この抗体は血中に侵入した抗原に対する免疫反応を担当しますが、血中に入ったものに対して働くため、感染自体を防ぐ能力は持っていない、と理解しています。つまり今のコロナワクチンは、「感染を防ぐ」ではなく「発症を抑制する」ワクチンとなっています。
そのため、ワクチンを打ったから旅行にも行ける、とは言っても、他者に感染させてしまうリスクはあることは念頭に置いておく必要があるかと思います。
(不自由さが直ぐになくなるわけではないんですね。)
所感
コロナを収束させるためには、ワクチンは国民全員の接種が完了しないと意味がないと思っています。
コロナワクチンの副作用があるなら打ちたくない、リスクがあるのでは?という方もいるかと思うのですが、個人的にはワクチンを接種しないほうがリスクが高いと思っています。
副作用があるのは事実ですが、この副作用はインフルエンザワクチンなどでも見られる症状であり、体の正常な反応であると考えています。これを恐れてワクチンを打たずにコロナに感染して、重症化、クラスター発生となる方が個人的。社会的な損失は大きいと思っています。
今後、感染予防や事態の収束を目指すのであれば、治療薬はもちろんですが、「感染を防ぐ」ワクチンがあっても良いのかなとは。
そのためには、「IgA」を産生させるような剤形が必要で、スプレーのような噴霧タイプがいいんじゃないかなー、と思っていますがどうなんでしょうか?
(専門の方、ご教示いただけないでしょうか…。)
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- コロナの感染者数はワクチンの拡大もあって減ってきているものの、活動が増えて逆に増加しているエリアもある。引き続き予断を許さない状況。
- ワクチンの種類や仕組みはしっかりと理解しておきましょう。
- 副作用もあるけど、国民みんなでコロナ収束に為に積極的なワクチン接種を促していきたい
以上です!
日本でも一刻も早くワクチン接種が進んで欲しいと切に願っています。
それではまた。