【NVTA】Invitae ~遺伝子検査ならお任せを~【ZATTOMee!】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
今日は「Invitae Corporation($NVTA)」について調べてみました。
遺伝子検査を軸にした医療プラットフォーマーのようです。
それではさっそく始めましょう!
Invitae Corporation($NVTA)ってどんな会社?
会社概要
◆医療用遺伝学(遺伝子検査)のリーディングカンパニー。
◆世界中の遺伝子検査を、より高品質・短納期・低価格にしたサービスに集約することを目指している。
◆がんや生殖器、心血管、希少疾患の生殖細胞系列の遺伝子情報を有しており、それらの知見を生かした治療を目指している。
◆遺伝子検査だけでなく、ゲノム治療薬の開発や、医療機関への治療のサポートなど提供しているサービスは多岐にわたる。
◆自宅でできる手軽さと、その検査結果に基づくフィードバックが受けられる。手軽なところがポイントかな。
◆CEO:Sean George
マーケット
◆遺伝学は「ユニバーサルテスト」が可能。
- リスク情報 = 効果的な予防
- 疾病の早期発見が可能 = 病気の根絶も期待できる
- 個別化医療とバイオマーカーによるモニタリングができる
- 生涯にわたる遺伝子情報に基づいた医療
→「現代医療」のデメリットを解決できる技術である。
- 症状、個人に合わせた適切な治療
- 個々人への適用はなく、標準的な治療法しか提案できない
- 新生児診断が出生後しかできない(治療が後手に回る)
◆遺伝学「genetics」の活用分野は広がってきている。
-
診断、個別化医療:最新のゲノム情報を日常の医療に取り入れる
-
予防医療:公衆衛生と健康を向上させる
-
研究支援:研究ー医療間のシームレスなインターフェースを確保
◆遺伝子検査の市場はめちゃめちゃ大きい。
- 新生児~(0歳~):$26 billion
- 青年期~(18~40歳):$5 billion
- 壮年期~(40~65歳):$60 billion
- 老年期~(65歳~):$63 billion
→NVTAのプラットフォームはいずれの市場にもアプローチできる。
◆がん患者は世界中で約4,400万人おり、治療の最適化やモニタリング(予後観察)などには大きな市場(約$45 billion)が存在している。
◆がんの治療薬の中で「ゲノム治療薬」の承認数はここ数年で大きく伸びている。(年率100%!)
ビジネスモデル
◆「検査・診断」「医療従事者サポート」「プラットフォーム」の3本柱のイメージ。
◆「検査・診断」:自宅で簡単に遺伝子検査ができる。その結果を受けて、疾病の診断や予防に向けたアドバイスなども受けることができる。
◆「医療従事者サポート」:遠隔医療サービスを拡充している。
- 臨床用チャットボット「Gia」:産婦人科医、腫瘍内科医、遺伝カウンセラーなど、遺伝学的検査を依頼する臨床医のサポートボット
- 唾液キットを用いた、医師の診察を必要としない在宅検査
- 遠隔医療に移行する臨床医の教育とサポート
◆「プラットフォーム」:全年齢を対象とした遺伝子検査プラットフォームの構築。
→新生児スクリーニングからがん治療まで一貫してサポートできる。
さらに、様々な分野の検査会社などを買収・業務提携するなどして、自社プラットフォームの内容のアップグレードを推進している。
業績
〈2020Q4〉
☑ Revenue:$100.4 million(△51.5%, YoY)
☑ Gross profit:$32.2 million(△9.1%, YoY)
☑ Net loss:- $241.0 million(▼213%, YoY)
☑ EPS: - $1.34(▼0.55, YoY)
☑ Average cost per sample(COGS※):$284
※COGS(Cost of Goods Sold):「売上原価」
売上として計上したものに直接対応する原価のこと。
製造業は製造原価、小売業は仕入原価、サービス業はサービス原価のうち、あくまで今期の売上高に直接対応するもの。
〈FY2020〉
☑ Revenue:$279.6 million(△29.0%, YoY)
☑ Gross profit:$81.3 million(▼17.7%, YoY)
☑ Net loss:- $608.9 million(▼151%, YoY)
☑ EPS: - $4.52(▼1.86, YoY)
☑ Average cost per sample(COGS):$299
→RevenueがYoYで50%伸びていることは十分期待できる。
ただしFY2020で見ると、△29%と少し物足りない印象。(COVID-19でRevenueが一時的に落ち込んだものの、それ以降の需要をうまく取り込めているような伸びであるため、来季は期待できるか?)
個人的にはRevenueが伸びているにもかかわらず、原価率の悪化、損失拡大が気になっている。
キャッシュフロー
・2四半期ぶりにキャッシュフローがプラスになっている。
・買収があったため、投資CFが大きくマイナスとなっている。
※FY2020でのNet CFはマイナス(-$26.09 million)。
株価
→今年2月以降の下げトレンドを受けて、株価は下落しておりまだ下の水準までは回復していません。現在の価格($40.40)で高値から▼30%ってとこですね。
(元の価格に戻すにはここから△60%が必要、という計算になります^^;)
トピックス
☑ ゲノミクス企業Genosityを買収
☑ 米、カナダ、オーストラリア、ブラジルでパーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、早期発症型アルツハイマー病(AD)などの神経変性疾患の予備軍およびリスク患者を対象に遺伝子検査を開始すると発表。
☑ ARK社のETF、「ARKK(※)」というファンドにも組み込まれている銘柄です。
※ARKK:「破壊的イノベーション」
新製品や新サービスの開発、DNA技術(ゲノム革命)、エネルギー・オートメーション・製造における産業革新(産業革新)、共有技術・インフラ・サービスの利用拡大(次世代インターネット)、金融サービスをより効率的にする技術(フィンテック革新)などの銘柄で構成されている。
ただし、最近の売買を見てみると「SELL」が続いていますね…^^;
→あまりあてにしすぎない方が良いですが、参考までに。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 遺伝子検査やそれに基づく治療を提供できるプラットフォームを作っている
- 検査サービスの幅広さや精度、コストやアフターフォローは頭ひとつ抜きん出ている
- 様々なバイオファーマとM&Aや業務提携して、プラットフォームやサービスの改良に投資を続けている
- 売上は順調に伸びている。遠隔治療も取り入れており、アフターコロナでも根強い需要があると期待できる
以上です!
遺伝子治療、気になってはいるんですよね。^^
今後の医療のトレンドになるであろう、「Personalized/Precious」のためには必須の技術だと思いますので、長い目で見れば大きく伸びると思います。直近では…どうだろう、僕は一旦見送ります。笑
それではまた。