【CURI】CuriosityStream ~実録映像をサブスクで~【ZATTOMEE】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
今回は23日に決算が発表された「CuriosityStream Inc($CURI)」に関する記事です。^^
決算も良かったようなので、メディア業界についても合わせてみていきましょう。
それではさっそく始めましょう!
CuriosityStream Inc($CURI)ってどんな会社?
企業概要
■ メディア・エンタテインメント企業。ドキュメンタリーやテレビ番組、短編ビデオコンテンツなどを提供。
■ 特にドキュメントに注力しており、世界最大級のストリーミング・ファクトリー・コンテンツ・ライブラリーを有する。
■ 「ドキュメント × ストリーミング」というジャンルで初の上場企業となる。(上場は2020年10月)
→イメージとしては、「デジタル図書館」のようなイメージが強い気がします。(教育などにも推奨されているようです。)
ビジネスモデル
■ ドキュメンタリーと映画のストリーミングサービス(月額 $2.99、年額 $19.99)
→高画質の「4Kサブスク」もある。(月額 $9.99、年額 $69.99)
-他ではあまり目にしないジャンルを視聴できる
-毎週新しい作品が追加される
-どこでも、どんなデバイスでもストリーミングできる
※コンテンツの例
- 「Pompeii: Disaster Street」:ポンペイの発掘現場を独占取材。
- 「History of Home」:木工職人が語る3部構成シリーズ。
- 「ENGINEERING THE FUTURE」:レオナルド・ディカプリオが製作総指揮
- 過去にさかのぼり、恐竜、世界大戦、ホモサピエンスの誕生を探る。
- デイビッド・アッテンボロー卿のような著名人と一緒に自然界について学ぶ。
- 宇宙に目を向け、宇宙、時間、そして未来への視野を広げる。
- 科学者たちがCOVID-19とどのように戦っているのか
- ブロックチェーンの並外れたインパクト
■ ドキュメンタリー、教育シリーズ、そして大物出演者を起用しないことで、コストを抑えている。(Netflixやその他多くの大規模コンテンツ制作会社との差別化)
■ 家族の遠隔学習ニーズのサポートを拡大。
→コンテンツを見るに、子供だけでなくビジネスマンなどにも役立つコンテンツが豊富にありそうでした。
マーケット
◇世界のビデオストリーミング市場は2030年までに3,122億ドルに達し、2020年から2030年にかけて毎年19.4%で成長すると予測されている。
(2021年2月17日にREPORTOCEANが発行したレポートより)
◇ストリーミング市場はコロナ禍をきっかけに大きく会員数を伸ばした。
◇ストリーミングにも様々なモデルがある。
- SVOD(サブクスリプションVOD):月額料金のサービス(NetflixやDisney+など)
- TVOD(トランザクショナルVOD):個別コンテンツのレンタルに支払いをする(Amazon Prime Videoなど)
- AVOD(アド・ベースドVOD):無料でコンテンツを視聴できるがCMが挿入されるサービス(YouTubeなど)
今後は、オリジナルコンテンツの重要度が上がる。大手メディア会社が自社SVODサービスを展開することで、主要なコンテンツを自社内サービスだけに確保することが進んでいる。Netflixは数年前から自社製作コンテンツ予算を急増させており、大手メディア会社も同様に自社製作コンテンツ予算を増やしていくことになるだろう。
消費者のSVOD予算を超えた部分では、AVODがコンテンツ消費シェアを獲得していくことになるが、この分野はすでに特定のユーザー属性や行動によるセグメントへのターゲティングや予測モデルを利用したものになりつつある。ディスプレイ広告やオンラインビデオ広告で使われる個別ターゲティングの手法がTVコンテンツでも利用できるようになり、ブランディングを特定のセグメントで活用できたり、過去の行動、履歴などを含めて、外部データを使ったりすることが可能になっていく。
◇ストリーミングメディアの競合としては、次のような企業が挙げられますかね。
こう見るとすごい市場ですね...。
ちなみに $CURIの時価総額:9億3,000万ドルで、次に小さい $Roku(時価総額600億ドル)は $CURIの60倍です。
(※ストリーミングとは少し異なりますが...)
◇ 世界のオンライン教育市場:
2027年には、現在の2.8倍に相当する4380.71億ドルまで成長する(年平均12.68%)と予測されている。
→特にラテンアメリカの地域は急速な成長が予想されており、コンテンツ・ハードウェア・ソフトウェアの充実によって、eラーニングサプライヤの機会が増えている。
◇同様に他の地域でも、オンライン教育システムでのインタラクティブな教育方法が開発されたことで、その有効性や費用対効果の高さから、オンライン教育を利用する学生の数が増加している。
→グローバルなオンライン教育市場の成長を牽引する要因になるとされている。
(“Global Online Education Market Analysis – 2018-2027” より)
◇各国で「エドテック(Education+Technology)」のスタートアップ企業が活躍しているようです。
※CURIは完全な「オンライン教育」ではありませんが、このような使い道もできることを考えると、より大きな市場をターゲットと出来そうですね。
財務分析
〈業績〉2020Q4
☑ Revenue:$11.4 million(△70%, YoY) ◎
☑ Net Loss:$15.7 million(▼8%)
☑ Advertising and marketing expense:▼14%(YoY)
☑ LTV:△48%(YoY)
☑ 月間解約率:▼25%(YoY)
※第4四半期は新規加入者の獲得が最も活発な時期であり、従来であれば解約率が高くなるが、積極的なマーケティングなどによって解約率を抑えることができた。
FY2020
☑ Revenue:$40 million(△120%, YoY)
☑ Gross margin:61%
☑ Net Loss:$38.6 million(△9%, YoY)※損失縮小
☑ EBIDTA loss:(▼12%)
☑ Subscribers:15 million(△50%, YoY)
〈株価〉
→好決算を受けてどうなるか…。
いかんせん地合いが悪いので、おそらくほかのメディア銘柄と一緒に落ちていくと思いますが…^^;
トピックス
■ 2021年2月、1億4,000万ドルの追加資金を調達。
→番組制作やマーケティングに投資する予定。
■ コンセンサス予想:2021年には7,200万ドル(△81.5%)※2020年は約4,000万ドル。2022年には(△86%)と成長が加速すると予想されている。
所感
上にも書きましたが、「デジタル図書館」はありそうでなかった事業だと感じています。順調に売上も会員数も増加しており、いかんせんサブスクだから売上見込みが立ちやすい。コンセンサスも強気で、投資するには申し分ない条件が揃っていますね。
上場してから1回目の決算でしたが難なくクリアしてきたところを見るに、一定のニーズはあるように思います。
こちらの記事にあるように、スクリーニングサービスの需要はコロナ禍もあってか非常に旺盛で、会員数は今後5年でNFLS:2億8,600万人、DIS:約2億9,400万人となると予測されており、大きな差はあるものの、これらの一部でも取り込めれば大きな増収につながるのではないかと考えています。
いかんせんほかのメディア企業に比べて知名度が低いように感じるので、コストを抑える戦略を貫くのであれば、どのように国民に周知していくのかが重要になってきそうです。
「認知度向上のためのマーケティング戦略およびダイレクトレスポンス活動へのターゲットを絞った投資」とありましたが、同成果となって出てくるか…?
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- CURIはドキュメント × ストリーミングの「デジタル図書館」!
- 売上はYoY△70%、会員数はYoY△50%と好決算!
- コンテンツとしての差別化はうまくやっている様子
- 知名度向上をどのように進めていくかが大きな鍵になりそう
以上です!
これを機に家庭学習始めようかな…。^^;
それではまた。