【業界ざっと見!】~フィットネス業界編~【ZATTOMee!】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
今回は、アフターコロナを見据えた銘柄として、「フィットネス業界」を見ていきたいと思います!
フィットネス業界は、コロナ禍で業績を伸ばした企業と、落とした企業とが割とはっきりしている業界です。それぞれの業態にも注目してみていきましょう!
それでは始めましょう。
フィットネス業界の現状
どんなカテゴリー?
「フィットネス業界」は、個人的には大きく分けて3つに分類できるかと思います。
マーケットは?
◇アメリカ国内に36,500件ものヘルスクラブとブティックフィットネス運営会社がある。
→「フィットネス」には十分な需要がある。しかしデジタル化(DX)はあまり進んでいない業界でもある。
◇「コネクテッドフィットネス」や「ワークアウト」の分野は、コロナ禍もあって直近1年間で大きく成長しています。(※2018年当初からのCAGR(成長率)は驚異の100%超…。^^;)
自宅でもスポーツジムさながらの運動ができるサービスが世界各地で広がっている。ニュージーランドのフィットネス大手レズミルズはトレーニング用映像を配信するアプリで利用者が急拡大した。映像を投映する機器や人工知能(AI)を使った「個人指導」サービスも相次ぐ。世界でロックダウン(都市封鎖)や行動制限が広がって約1年。自宅でも身体を動かしたい需要が市場も突き動かす。
◇ コロナ禍での生活も約1年となり、自宅で過ごす時間が長くなっている。また外出が制限される中、フィットネスジムに通えない、テレワークによる座りっぱなしなど、巣ごもりによる運動不足への課題により、自宅でできるホームトレーニング(「コネクテッドフィットネス」)需要が高まっていると考えられる。
→どんなトレーニングが効果的なのか、自分に合った運動方法が何なのか、悩んでいる方も多い。(ここが大きな需要を掴む鍵になるのでは?)
◇ アフターコロナで再オープンしたジムが増えても、引き続きアウトパフォームが期待できる。(※ジムに通っていた人がホームフィットネスへ移行するなどの変化)
◇ブランドや製品の露出が増加している。
→ネームバリューなどの付加価値が重要となってくる可能性もある。
◇フィットネスアプリの市場
→2027年時点で$18.91 billion(年率22.3%成長)になると予測されている。
健康志向の人々の増加、カスタマイズされたフィットネスセッションの需要の高まり、およびAR / VR対応のフィットネスアプリの需要の増加などによるもの。
~注目すべきは「北米」と「アジア」~
北米:ウェルネス組織の数の増加と、仮想トレーニングのためのAR&VRテクノロジーの増加により、仮想フィットネスアプリ市場を牽引。
アジア:モバイルデバイスの普及と、仮想ヘルスソリューションの採用の指数関数的な上昇を可能にする政府の方針により、最も高い成長率を記録すると予想される。
※インド:2020年にフィットネスアプリのダウンロード数が最も増加。フィットネスや健康的な食生活、減量に対する意識が高まっており、国内でのフィットネスアプリのユーザーは156%増加。
インドのスマートフォンユーザー数は2021年に7600万人を超える見込みで、スマートフォンの普及によりモバイルアプリの使用が増加し、今後数年間で仮想フィットネスプラットフォームに有利な市場機会が生まれる?
◇エナジードリンクの市場
→2025年時点で $84.8 Billion(年率7%成長)になると予測されている。これはほかの飲料と比較しても大きな成長が期待できる。
フィットレスの会員数はどれくらいなの?
・中国:約7,029万人(人口に対する普及率は 5.0%)
・アメリカ:6250万人(20%)
・日本:514万人(4%)
人口ベース → 中国>アメリカ
普及ベース → アメリカ>中国>日本
日本がいかにまだフィットネス人気がないかがわかりますね。
フィットレス銘柄の紹介
それでは「コネクテッドフィットネス」「ジムフィットネス」「フード&ドリンク」に分類して紹介していきます。^^
Peloton(ペロトン、$PTON)
〈企業概要〉
◇440万人以上の会員を持つ世界最大のインタラクティブ・フィットネス・プラットフォーム。
◇コネクテッド・フィットネスの先駆者であり、いつでも、どこでも、インストラクターが指導する本格的なブティッククラスを会員にストリーミング配信している。
◇PELOTONといえばなんといっても「コネクテッドフィットネス」
その中でもPTONは「ソーシャル Social」に力を入れており、例えば友人とワークアウトの記録を競い合ったり、参加しているライブワークアウトの結果をランキングで競ったりと、ソーシャル(一緒に取り組む)機能が充実している。^^
〈ビジネスモデル〉
◇「フィットネス機器販売」+「サブスク」
「PELOTON BIKE+」や「PELOTON TREAD+」などの上位機種も販売し、販売単価も改善させていく。サブスクは月額4,000円程度。
※マシーン販売が収益の柱となっている(80%程度)
→Tread+は少しコンパクトサイズになるそう。以前インスタで実寸のTread見ましたがまぁまぁでかかったです。笑 自宅に置くなら「Tread+」一択だと思います。^^;
◇コンテンツが非常に豊富で、2万を超えるライブコンテンツや、31万以上のトレーニングコンテンツを提供できる。
1minなどの短時間トレーニングから体感トレーニング、さらには瞑想もあるうえに、最近ではファミリーでできるエクササイズや、機器のいらないトレーニングなど、ユーザーのエンゲージメントに注力している。
→ユーザーを飽きさせないコンテンツ力が大きな武器!
〈業績〉2021Q2
☑ Revenue:$1.06B(△12%, YoY) vs$1.03B ○
☑ EPS:$0.18 vs$0.09 ○
☑ Connected Fitness Subscriptions:167万人(△134%)
→機器+レッスンで $49/month。
☑ Digital Subscriptions:440万人(△472%)
→機器なしで $12/month。
〈株価〉
2020年はコロナ禍もあって大きく株価を押し上げました。2021年2月下旬からのハイテクグロース調整局面から1ヶ月近く株価を下げ続けており、ピーク時の60%程度まで落ちてきています。
〈トピックス〉
▶️納期短縮の追加投資を計画
Peloton における輸送問題はかなり深刻。アメリカ国内に運べない。
ー納品に4~5ヶ月程度かかっている。
ー海上での輸送費が3倍くらいに値上がり。
ーロサンゼルス港の荷捌きスピード → 3倍以上かかるように。
①配達短縮のためロジスティクスに105億円投資
空輸や別の港の開拓などをすることによって、台湾(Shin-ji )から入ってくる機器を速やかに入れるように整備していく。
②アメリカ大手業務用フィットネス器具メーカー「Precor」の買収
Precorは、こうしたバイクやトレッドミルだけでなく、さまざまなトレーニング機器を作っています。純粋な製造拠点拡大だけに止まらず、アメリカ国内の流通にも貢献してくれそう。
▶️2021年後半からオーストラリアへの進出を発表
→英語圏で、フィットネスも豊富な国なので売上などでも期待できそう
▶️3社の買収完了したことを発表。(計$78.1 million)
-Aiqudo・・AIを利用したデジタル音声アシスタント
-Atlas Wearables・・フィットネス指向のスマートウォッチを作成
-Otari・・・インタラクティブなトレーニングマット
▶️ビヨンセとのパートナー契約を締結
ビヨンセをテーマにしたワークアウトの稼働数は過去最高に。
〈所感〉
フィットネス銘柄として一番知名度は高いかもしれません。僕は保有したことはないですが、Twitterでもよくシンボル($PTON)は見る気がしますね…。
トップ企業だからこそ、ロジスティクスや増産など、自分たちの売上の律速となっている問題に対して巨額の投資ができるのは大きな強みなんだろうと思います。
今後、マシーンの販売売上はどうしても長期的には頭打ちになっていくことが予想されるので、サブスクでの収益拡大が当面の課題になってくるかと思います。ただし、ソーシャルという点にフォーカスしている方針は面白いと思いますし、今後のプロモーションにも期待はできるかな、と思っています。^^
株価はだいぶ落ちてきているので買うチャンスかもしれませんね。アフターコロナにも強い銘柄だと思います。
Nautilus(ノーチラス、$NLS)
〈企業概要〉
■ 健康用品とフィットネス用品を開発、製造、販売。
■ 有酸素・無酸素運動用品および関連付属品を提供する。
■ 自社販売網、販売員、代理店、流通業者、小売店を通して世界で製品を販売する。
■ Nautilus®、Bowflex®、Schwinnn®、Universal®のブランドを持つ
→あらゆるフィットネスレベルのニーズを満たすように設計されたユニークなホームフィットネスソリューションを提供。
※Nautilusは以前に記事にしているので詳しくはこちらをご覧ください。
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
〈ビジネスモデル〉
◆「小売」と「直販(自社ネットワーク)」の2つのセグメントを持つ。
◆フィットネスのブランドを複数持っている。
① JRNY™
・人工知能(AI)によってカスタマイズされたワークアウトを提供し、個々のユーザーに合わせて自動的に調整するデジタルプラットフォーム。
→今後、Bowflex、Nautilus、Schwinnnの機器でも使用できるようになる予定。
・独自のアプリ「Explore the World™」を提供しており、世界各地で高解像度のビデオを見ながらトレーニングを行うことができる。
・ユーザーのフィットネスレベルに基づいたトレーナー主導のワークアウトのライブラリの拡張、トレッドミルユーザーのためのパーソナライズされたランニングとウォーキングのコーチングなど特徴としている。
② Bowflex ®
ハイブリッド・ベロシティ・トレーニングを提供することで、従来の家庭用ジムを拡張しました。初心者から経験豊富なプロまで、誰でも約18分で代謝とカロリー消費を高めながら、引き締まった筋肉を鍛えることができる。
「コネクテッドフィットネス」のラインアップを増強している。
〈業績〉2020Q4
☑ Revenue:$ 189.3 M(△81.7%, YoY)
→Schwinnn® IC4、Bowflex® C6、VeloCore®などのコネクティッドフィットネスバイクの継続的な需要と、SelectTech®ウェイトとBowflex®ホームジムが牽引。
☑ Gross Profit:$ 77.9 M(△104.1%, YoY)
☑ Gross Margin:41.1%(△10.9%, YoY)
→ダイレクト事業でのフルプライス販売の増加、小売事業での卸売マージンの改善、固定費の増加。
☑ Net Income:$ 28.9M(△729.8%, YoY)
☑ 新規顧客:△300%<
2020年を見ると、QoQdemo高い成長率を維持してきたことが伺えます。
〈株価〉
決算後、大きく売り込まれて株価が急落しています。
→これはサプライチェーンの混乱が解決しないのでは、という懸念から来ているものと思われます。
〈トピックス〉
〈所感〉
決算はやっぱりめちゃくちゃ良かったんですけどね…。それ以外の社会的要因(物流や市場の地合い)にやられました。
今回の失敗については、以下の記事に書いていますのでご覧ください。
(特に初心者の方に覚えておいて欲しい内容です)
hideson-gifufufu.hatenablog.com
Planet Fitness Inc(プラネットフィットネス、$PLNT)
〈企業概要〉
◇会員数および店舗数で米国最大のフィットネスクラブのフランチャイザーおよびオペレーター会社。1992年設立。
◇会員向けにパーソナル・フィットネス・トレーニング・プログラムのほか、サウナやマッサージ施設を提供する。
◇2020年12月31日現在、プラネットフィットネスは、米国50州、コロンビア特別区、カナダ、パナマ、メキシコ、オーストラリアに約1,350万人の会員と2,124の店舗を有しています。
◇「ジャッジメント・フリー・ゾーン®」:威圧感のない環境で高品質のフィットネス体験を提供することにより、人々の生活を向上させる。
〈ビジネスモデル〉
◇フィットネスジムのメンバーシップ料が収入の柱。(標準的なメンバーシップは月額 $10。)店舗数は増えてはいるものの、コロナ禍の影響もあってか昨年は成長が鈍化。
◇フランチャイズ経営:店舗の95%以上は、ビジネスマンが所有・運営。
→高い営業利益率とフリーキャッシュフローを実現。
◇規模を利用した幅広い顧客層
-約半数が35歳以上と比較的若い(55歳以上は18%)
-コースを分けるなどして、低所得層~高所得層までの顧客層までカバーしている
-半数以上が女性会員
◇無料アプリをリリース。
自宅でもクラブでもトレーニングを続けられるよう、何百ものワークアウト・ビデオやチュートリアルを提供しており、トレーニングのログを記録することも可能。
◇競合としては、「Technogym」などがあります。
・1983年創立のウェルネス、フィットネス業界のリーディングカンパニー。
→優れたデザインおよび技術を有する製品とサービスを提供する。
・有酸素から筋力、ファンクショナルまであらゆるトレーニング分野に対応した機器を提供し、世界中の80,000を超えるウェルネスセンターと30万戸の個人宅で利用されています。
・サッカーのレアル・マドリードCF、ユヴェントスFC、ACミラン、FCインテル、パリ・サンジェルマンFC、さらに全米テニス連盟やPGAツアーにおける世界有数のスポーツチームやトップアスリートのパートナーとしてトータルサポート。
・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の「フィットネス機器」カテゴリーにおけるオフィシャルサポーター、サプライヤーに決定。
→選手村のフィットネスセンターや、競技会場、練習場の約30カ所において、オリンピックおよびパラリンピックの開催期間中にわたり、選手にトレーニング・フィットネスの場を提供し、アスリートをサポートします。
・運動や健康に対して課題を感じている人に向けて、効果的なトレーニングを啓発し、より自分に合ったトレーニング体験を提供。
・自宅、フィットネスジム、オフィス、旅行や出張先のホテルなど、いつでも、どこでもトレーニングを楽しむことができる「Wellness On the Go (いつでもどこでもウェルネスを)」を掲げ、長年フィットネス業界における独自のデジタルエコシステム「mywellness*」や、あらゆる種類のフィットネス製品、カスタマイズされたソリューションを提供。
・これらを持ってテクノジムは、「Precision Training (プレシジョン トレーニング)」をキーワードに、一人ひとりのユーザーのニーズに応じてパーソナライズされたトレーニング体験を提供し、自宅でもユーザーが自分に合ったトレーニングができるよう、サポートしている。
〈業績〉
2020Q4
☑ Revenue:$133.77M (▼30.1%, YoY) ✖(予想:$138.8M)
-
フランチャイズ:$66.9 million(▼8.8%, YoY)
-
法人向け店舗:$41.2 million(▼5.6%, YoY)
-
機器販売:$28.0 million(▼63.7%, YoY)
- Same store sales(既存店売上高):▼10.6%
→COVID-19による店舗閉鎖、会員数の減少、機器設置収入の減少が主な要因。
☑ Net income:$15.1 million(▼61.6%, YoY)
☑ EPS:$0.17 ✖(予想:$0.22)
☑ EBITDA:$51.1M(▼33.3%, YoY)
→厳しい数字が並んでいます。またコンセンサス予想に到達はしませんでしたが、ワクチン期待もあり、思ったより株価は落ちていません。
FY2020
☑ Revenue:$406.6 million(▼41%, YoY)
☑ Net income:$3.1 million(▼97.9%, YoY)
☑ EPS:$0.04(▼98%, YoY)
☑ EBITDA:$120.4 million(▼57.3%, YoY)
※コロナの影響も踏まえ、来年の見通しは発表していません。
〈株価〉
業績は厳しかったですが、PLNT(ジムフィットネス)も2020年は株価を順調に押し上げてきています。5~6月に株価が下落しているのはロックダウンが原因でしょうか。
こちらも2021年の2月以降は下落基調になっていますが、PTONやNLSと比べるとオチ幅は少ないように思います。
〈トピックス〉
▶️Newsweek誌「アメリカのベスト・カスタマーサービス」2019年版のフィットネスセンター部門で1位を獲得。
〈所感〉
そのためにアプリをリリースしたりと「コネクテッドフィットネス」への地盤固めをしているようです。
米国最大級のジムフィットネス企業でさえも、フィットネスセグメントだけではアフターコロナではやっていけない、と感じている様子が窺えます。
ただこうなってくると、そもそもイノベーションとして「フィットネス」×「デジタル化(DX)」を提唱してきたPelotonが強いことは自明のように思うのですがどうなのでしょうか。
Celsius Holdings(セルシウスホールディングス、$CELH)
〈企業概要〉
■ 「Celsius®」ブランドで、カロリー消費型のフィットネスおよびライフスタイル向け機能性飲料の開発、マーケティング、販売、流通を行う。
■ 独自の発熱(カロリー消費)技術である『メタプラス®』
→栄養学と主流の飲料を融合させ、多くのエナジードリンクやソーダに含まれる人工的な保存料を使用せず、できるだけ自然に近い形で健康的なリフレッシュメントを提供する。
「Celsius®」のポイント
- 保存料、アスパルテーム、液体果糖などは不使用。塩分も控えめで、塩分や糖分の摂取を制限されているお客様にも適した飲料。
- Celsius®は、緑茶(EGCG)、生姜、カルシウム、クロム、ビタミンB群など、体に良い成分やサプリメントを使用。
- Celsius®の主な製品には、Splenda®に含まれる砂糖由来の甘味料であるスクラロースが使用されており、低カロリーを実現。
- 「Celsius®」を1本/日飲むことで、安静時の代謝を12%向上させ、100~140kcalが消費出来ることが明らかになっている。
- 別の研究では、「Celsius®」を運動前に摂取することで、脂肪燃焼量の増加、除脂肪体重の増加、持久力の向上などの効果が確認されている。
■ 「FAST」というプロテインバーも販売している。
→まさにフィットネスの「フード&ドリンク企業」!
■ CEO:JOHN FIELDLY
・2012年セルシオ入社
・20年以上にわたる幅広い財務およびオペレーションの経験と、消費財業界での豊富な経験を持つ
・小売業界向けB2Bメディア企業であるLebhar-Friedman社でリーダーシップを発揮
〈ビジネスモデル〉
◇現在は5種類のドリンクを提供。
「セルシウス®オリジナル」:カロリーや脂肪燃焼を促進するフィットネスドリンク
「セルシウスヒート™」:運動前に飲むことで脂肪燃焼を促す(L-シトルリンやカフェイン)
「セルシウス®BCAA+エナジー」:運動後の筋肉の疲労を軽減する(分岐鎖アミノ酸)
「セルシウス®オン・ザ・ゴー」:ポータブルな粉末タイプ
◇スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、量販店など多くの小売店、さらにはヘルスクラブ、スパ、ジム、軍関係者、Eコマースサイトなどにも販売。
→チャネルが多様なだけではなく、ウォルマートやAmazon、Targetといった大手を通じて流通させることで、売上拡大につなげている。
◇DSD(Direct-Store Delivery)+DTR(Direct-Store Delivery Retail)
→特にDSD販売は、国内市場や小売店の新規開拓と売上拡大のための重要な要素であると考えている。
〈業績〉2020Q4
☑ Revenue:$ 95 million(△86%, YoY)
☑ Gross Profit:$ 44 million(△105%, YoY)
☑ Net Income:$6.9 million
☑ EBITDA:$12.2 million
☑ 「Celsius®」のACV(小売業者の年間総売上高):15%
※200以上のブランドのACV:4.0%程度
☑ Amazonでの売上依存度は増加(19年:12% → 20年:15%)
→売上から計算すると約2倍の取引額になる!
FY2020
☑ Revenue:$ 130.7 million(△73.9%, YoY)
-North America:$ 67 million(△60%, YoY)
-EU:$ 33.7 million(△133%, YoY)
-Asia:$ 1.09 million(△29.8%, YoY)
競合
モンスタービバレッジ($MNST)
みなさんご存知、エナジードリンク「Monster」を製造・販売している飲料メーカー。
飲料(除 アルコール)のマーケット見てみると、エナジードリンクのシェアって15%くらいあるようです。(ソフトドリンクで過半数占めるんですね)
〈業績〉
☑ 売上:$ 1.20 Billion(予想:$ 1.13 Billion)◎
☑ EPS: $ 0.88(予想:$ 0.62 )◎
FL2020四半期では最高のRevenueとなっており、業績は好調な様子。
→ ヨーロッパ、中東、アフリカ(「EMEA」)の売上は堅調
→ eコマース、クラブストア、量販店、スーパーの売上も堅調
〈株価〉
1月下旬に大きく値を下げてから持ち直すも、2月中旬以降は軟調が続いています。
〈トピックス〉
▶️Alexandre Rubertiを取締役にむかえることを発表。
Red Bull に16年勤め、北米の 流通のTOPを勤めた。北南米での流通に精通している方なので、今後の拡大に期待できそう。
▶️2019年10月、北欧の販売パートナーであるFunc Foodを買収。
→Func Foodは、当社の製品だけでなく他の製品も自社ブランドで販売しており、Func Foodをプラットフォームとして、欧州の他の地域でも製品販売を拡大していく。
〈所感〉
ほかのフィットネス企業とは大きくテイストが異なりますが、個人的にはワクワクする銘柄です。チャネルや商品への付加価値など必要なものは揃っている印象を受けますので、あとはアフターコロナでも「フィットネス」が活気づけば安定した業績が期待できそうですね。
それはそうと、フィットネスって季節要因はない感じなんですかね?
あくまで想像に過ぎませんが、北欧の10~12月はめっちゃ寒いと思うので、冷たいエナジードリンクなんてあまり飲まないかもしれないな、それが売上の重しになっている可能性もあるのでは、なんて思っています。
ましてやコロナで自粛中なので、そもそも買いにも行かないかもしれませんしね。(その点、e‐コマースチャネルが伸びているのはさすがですね。)
次回決算(2021Q1)もまだ寒い時期でしたからどうでしょう?春から夏にかけての決算から業績が上振れしてくるのかもしれません。大きく乗るのならその時でも遅くないのでは、と思いますが…。
個人的には今回紹介した企業の中で一番だと思ってます。^^
企業比較コーナー
今回はコロナショック後の株価の伸びを比較してみます。
→こうして見ると、やはり「コネクテッドフィットネス」が強い、逆を言えばフィットネスジムの経営は苦しい一年だったことが分かります。
ただし、これを今年2021年からの推移にすると様子が大きく変わります。
→コロナで大きく業績を伸ばしたPTONが30%近く下落しているのに対し、PLNTはなんとプラスで推移しています。これはここ最近のワクチンの急速な普及によって、アフターコロナが明確に意識され始めたからでしょうか?
(コロナが収束してもPTONとか人気あると思うんですけどね。)
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- フィットネス業界は今後も特に「コネクテッド」が期待されている
- ジムオーナー企業も「デジタル化」に舵を切り始めている
- そうなると先行したPTONやNLSが有利か
- CELHはどちらの形態でも売れる強みあり
- コロナ収束後の需要を見極めてinしたい
以上です!
皆さんも余裕があれば使ってみてはいかがでしょうか?^^
それではまた。