【業界ざっと見！】～半導体編 ②～【ZATTOMee!】
どうも。(｡･ω･｡)
ひーくんです。
半導体業界の注目企業についてざっとまとめました。
ニュースも追記していきますのでトレンドフォローにも。
今回は半導体企業について調べてみました。
という内容で、自分なりの見解も合わせてまとめました。^^
それでは行きましょう！
- 半導体の復習
- エヌビディア【NVDA】
- アドバンスド・マイクロ・デバイシズ【AMD】
- 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング【TSM】
- インテル【INTC】
- ASML【ASML】
- おまけ：Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF【SOXL】
- 半導体業界、どこに投資する？
- まとめ
半導体の復習
前回の記事はこんな感じでまとめてました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
それではさっそく代表企業を見ていきましょう！
エヌビディア【NVDA】
エヌビディア（NVIDIA Corporation）
元々はパソコンゲーム用のGPU（グラフィックプロセッサー）の会社。
高性能GPUってAI（人工知能）の駆動に適しているやんけ → 急成長！
最近ではゲーム用GPUだけでなく、データセンター用GPU（※）が急成長！
※CPUよりも、画像処理など膨大な量の処理に向いているのがGPU、それをデータセンターやスパコンレベルにまで高めたもの。
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◆ゲーム、プロの視覚化、データセンター、自動車など、大規模で成長している市場向けの製品とプラットフォームが専門。
◆AMD同様、ファブレス（自社工場を持たない）で生産は主にTSMCに委託。
◆ニンテンドースイッチにCPU、GPUを供給している。（ゲーム市場の大規模な成長とより優れた3Dグラフィックスに対する需要）
〈業績〉2021年3Q
☑ Revenue：47億2,600万ドル（前年比△56.8％）
・ゲーミング：22億7,100万ドル（同△36.9％）
・データセンター：19億ドル（同△2.6倍）
☑ Gross profit：13億9,800万円（同△50.8％）
〈トピックス〉
■ 中国EV大手のNIOの新型EVセダン『ET7』が、先進的な自動運転を実現する「NVIDIA DRIVE Orin」を搭載すると発表した。
■ 2020年9月、ソフトバンクグループ傘下の「アーム」を＄400億で買収。アームはスマートフォン向けをはじめとするCPUのアーキテクチャーを提供
→エヌビディアはGPUだけでなくCPU事業に進出か。
■ PS5とXboxが普及し、GPU搭載ゲーミングPCの売れ行きが鈍化する可能性。さらに任天堂がスイッチ上位機種を発売する可能性あり。
■ 任天堂、2021年のSwitch新モデルにNvidiaの高速チップを採用
Nvidia社のシステムオンチップは、メモリやCPUのアップグレードも追加されており、年末商戦を狙った任天堂のゲーム機の刷新タイミングに合わせて採用する。
〈所感〉
個人的に、半導体といえばここって感じがしてます。コロナ禍で大きく業績を伸ばしたもの好感しています。
巣篭もり需要で、業績絶好調の任天堂（Switch、あつ森etc）っていう大口顧客を抑えているのは大きな強みですね。
アドバンスド・マイクロ・デバイシズ【AMD】
（Advanced Micro Devices, Inc. ）
◆インテル互換のパソコン用CPUとGPU（グラフィックプロセッサー）を開発、販売。
◆家庭用ゲーム機（ソニーのPS5、マイクロソフトの新型Xbox seriesX/S）用のCPU・GPUを開発、販売。
・ゲームをプレイする際のGPUブースト機能：Radeon RX 5000
・優れた画質のビジュアルでゲームを楽しむ：FidelityFX
・マウスやキーボード操作の入力遅延を抑え、eスポーツで活躍：Anti-Lag
→PCゲームを快適に遊ぶための機能がたくさん！
◆パソコン用CPU『Ryzen』の基本性能が高い。とにかくすごい。Ryzenの場合は安いマザーボードでも十分性能がでると言われており、コストパフォーマンスの高さも特長に。
◆第三者製造所に製品を供給するほか、組み立て、試験、および包装サービスを手掛けており、世界各地で事業を展開してる。
〈業績〉
コロナでもあまり業績を落とすことなく、決算も問題なしで右肩上がりに成長しています。（僕は11月にINしています。割と伸びてきてくれて嬉しいです。^^）
（2021.1.30 追記）
決算（2020年Q4）
◆Revenue：$ 32.4億ドル（過去最高。△53％YoY、△16％QoQ）
◆Gross Profit Mergin：45％（ほぼ横ばい）
決算（2020年通期）
◆Revenue：$ 97.6億ドル（△45％、YoY） ◎
◆Gross Profit Mergin：45％（5年連続続伸！） ◎
◆EPS：$1.46 （F：VS 0.47） ◎
◆Q1ガイダンス：$3.2B （F： VS $2.73） ◎
→個人的には化物決算だったんですが、地合いもあってか株価は下落しています。
〈トピックス〉
☑ 2020年10月、『ザイリンクス（米半導体メーカー）』を＄350億で買収。
※ザイリンクス：プログラムの書き換えができるロジック半導体大手で、通信、データセンター、自動車などに幅広く顧客を持つ。
→新しい市場（自動車や、通信分野）に事業を拡大。
PS5やXboxに代表されるような高解像度、高処理のゲームハード、コンマ数秒の入力精度などが要求されるe-Sports業界などでは引き続き需要が高そうですね。
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング【TSM】
続いての企業は台湾の半導体メーカー、
（Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.）
〈企業概要〉
◆世界最大のファウンドリー（作り手）として君臨している企業です。（シェア56％）
◆世界最大の半導体デザインエコシステムである「Open Innovation Platform®」を確立。さらに世界各国の新興企業のプロトタイプ製品の85％がTSMCによるもの。
◆NVDA、AAPLなどの半導体製造も受託している。
◆同社の集積回路（IC）はコンピューター、通信機器、消費者向け電子製品、自動車、工業機器など各産業で使用される。
◆2017年までに研究開発に30億ドル（収益の8%）近くを投資。
→TSMCがノード技術に費やす金額は、IntelとSamsungを合わせた金額よりも多い。
◆優良な財務実績を継続的に保持する唯一の半導体ファンドリー。
－上場以来、高い増収率と増益率を維持。（年平均成長率17.4％、16.1％）
－株式資本に対する利益を示すROEは20％以上と卓越した財務パフォーマンス
〈ビジネスモデル〉
◆顧客の製品を製造することに特化したピュアプレイファウンドリー。
半導体製品の設計、製造、販売を自社の名前で行わないことで、顧客との競合を避けている。
◆純収益は次のとおり。
スマートフォン：49％、ハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）：30％、IoTが8％、オートモーティブ：4％。デジタル家電：5%（2019年）。
〈業績〉2020年Q4（14日に発表）
☑ Revenue：◯ (予想比+9.4%)
☑ EPS：◯ (予想比+22.4%)
★売上高成長：+14.0%（YoY）、+1.4%（QoQ）
☑ 売上も拡大していることに加え、 前年比（YoY）、前期比（QoQ）のいずれでも成長していることがすごい。
☑ スマホ、自動車分野の売上拡大が寄与。
☑ 来期のガイダンスも予想を上回る強気。
→来季の業績も期待できるか？
→半導体業界の中でも2020年の伸びが著しいですね。
〈トピックス〉
■ 顧客の製品を製造することに特化したピュアプレイファウンドリーのビジネスモデルを開拓。現在、世界が欠くことのできない半導体業界のピースとなった。（TMSCの概要が詳しく載っています）
■ 2021年の設備投資計画を最大280億米ドル（約２兆9100億円）に設定。
製造を一手に担うファウンドリーとして、半導体の供給不足解消という課題の解消が急務となっています。それを分かっているからこそ、このような大きな設備投資に動いたのかと。
→供給が改善されれば、半導体市場のさらなる拡大にもつながりますし、TSMCには今後も期待していきます。^^
（2021.2.18）
■ Appleは TSMCと提携し、VR/AR ディスプレイを台湾で製造する。
→TMSがVR銘柄の属性も持つようになりました。笑
■チップメーカーのAMDはCPUやGPU、カスタムSoCのほとんどをTSMCで製造しています。そんなAMDがTSMCの2021年度の収益シェア第2位に躍り出る可能性が報じられています。
インテル【INTC】
コンピューター部品メーカー。
コンピューター部品および関連製品を設計～製造～販売する。
◆主な製品は、マイクロプロセッサー、チップセット、組込みプロセッサー、マイクロコントローラー、フラッシュメモリ、グラフィック、ネットワーク・通信、システム管理ソフトウエア、デジタル画像製品など。
〈業績〉
過去の王者としては、なかなか厳しい状況だと思います。
・急成長分野、「データセンターグループ」
売上高：$59億500万（▲7.5％）、
→データセンター・
・業績貢献度が高い「クライアント・コンピューティング・
→ノートPC向け第11世代新型CPUが好評だが、
生産能力も投資したが、パソコン用CPUについては需要に間に合わず？
他の半導体企業が順調に業績を伸ばしている中、インテルは業績が伸び悩んでおり、現時点でコロナショックと同等の株価となっています。 決算の内容が良くなく、四半期ごとに売られている印象がありますね。
〈トピックス〉
■ AMDによって、パソコン市場の侵食されることになっている。
■ 仮想化ソフト大手ヴイエムウェア最高経営責任者（CEO）のパット・ゲルシンガー氏をCEOとして招聘
→発表を受けて、インテルの株価は前日比8%上昇。 （他の半導体メーカーは下げましたね。特にAMDが…。^^;）
■ インテルはアリゾナ州に200億ドルを投じて、チップ工場を2棟建設する計画を発表した。
※$TMSもアリゾナ州に24年に工場を設立予定＋ファウンドリ参入ということで直接喧嘩を売りに行っている様子。
ASML【ASML】
最後に紹介するのは、ASMLホールディング（ASML Holding N.V.）です。
オランダの半導体製造装置メーカー。
子会社を通じて半導体産業向けリソグラフィー装置の開発、製造、販売、関連サービスを世界的に手掛けています。
◆半導体製造に必須の露光装置（EUV）の次世代技術を独占している。2019年のEUV装置のシェアはなんと100%。→高いシェアと利益率を享受することができる！
〈業績〉2020年Q3
・売上：○
・営業利益：○
★売上成長率：YoYも○、QoQも○！
ASMLも順調に株価を伸ばしていますね。やっぱりTSMやASMLといった競合が少ない企業は営業利益率は高いんですね…。（売上に占める利益の割合が40％超えてますもの）
おまけ：Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF【SOXL】
企業とは異なりますが、ETF（Exchange Traded Fund 、上場投資信託）を１つ紹介します。
それが「Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF」【SOXL】です。
米国には、半導体指数（SOX）というものがあります。ざっくり言うと、ダウや日経平均みたいなもので、半導体の業績の平均値、と思っていただければOKです。
このETFは、指数に連動するように作られています。
1企業の業績、株価に投資するのではなく、
「半導体業界」に投資するイメージですね。
最近ではこういった「テーマ型ETF」が人気みたいです。
（ってYouTuberが言ってました。笑）
実際、SOXLのチャートは次のようになっています。
業界の平均値なのに、すごい伸びですね。改めて見ると、2020年は半導体がよく伸びたな、と感じます。
半導体業界、どこに投資する？
個人的には、AMDかTSMLのどちらかですかね。
（NVDAやASMLもいい企業ですよ、もちろん）
実際にAMDは株を保有していますし、今月26日に決算なので、それを見て今後保有するか考えます。
（↑ って書いてましたが、化物決算出たので引き続きホールドです。^^）
インテルのCEOのニュースを受けてここ数日は株価を落としていますが、11月のin価格にはまだまだあるのでしばらくは保有し続けるつもりです。
TSMLは、決算が見事でしたね。
今後も引き合いが続けえば強気のガイダンスも問題ないかと思うのですが、いかんせん供給の問題があるので、製造メーカーに頑張ってもらわないと。
なんとなく半導体良さそう、でも個別企業の株を買うのはちょっと…。という方には、SOXLのような「半導体ETF」がおすすめです。^^
半導体市場が好調といっても、INTCのようになかなか株価が伸びていかない企業もあります。そんな企業に投資してしまうと、せっかく注目した業界は良かったのに、恩恵を受けることができない、なんてことになりかねません。
また企業単位で見るよりも、
・業界単位の方が情報が得やすい
・状況がわかりやすい
などのメリットもあるかと思います。
個別の企業まで調べる時間や体力なんてないよ^^;、
という方はETFでの投資がオススメです。
楽天証券でも購入できますが、購入単位が大きいので十分検討してから購入しましょう。^^ （2021年１月15日時点：$605.80/単元 = 62,931円 ）
※僕はこのETFは持っていません。個別株持っているので。^^;
（2021.1.30 追記）
AMDの決算過ぎたくらいから、SOXLが下落しています。
27日あたりには、2020年９月以来の下落幅を記録しています。
（2～3営業日で▲10%以上下落していますね）
→調整だとは思っていますが、えらく落ちたなと。半導体がいずれの銘柄も下落しているので少し気になっています。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます！
以上です！
あー、つかれた！笑
今回決算の情報出したので、次回は決算書の見方でもまとめようかしら。
それではまた。
