【LFMD】LifeMD ~遠隔治療プラットフォーム~【ZATTOMee!】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
今回は、「LifeMD Inc($LFMD)」についてざっと調べてみたので記事にしました。
遠隔治療で大きく売上を伸ばしている秘訣を見ていきたいですね。
明日29日のアフターマーケットにて決算が予定されていますので、それまでの参考情報になれば幸いです。^^
それではさっそく始めましょう!
LifeMD Incってどんな会社?
企業概要
◆遠隔医療サービス企業。ヘルスケアを根本的に変えることを目指す。
→テレヘルスを通じてヘルスケア体験を向上させ、患者さんが必要とする質の高い医療、処方薬、OTC製品にアクセスするための透明性、利便性、コスト効率の高いプラットフォームを提供。
◆旧社名は「Conversion Labs, Inc. ($CVLB)。
→2021年2月22日に社名をLife MD™に変更した。
◆CEO:Justin Schreiber
◆「Direct-to-patient(直接患者に届ける)」モデル。
◆全米50州の患者にバーチャル・ヘルスケア・ソリューションを提供。
◆遠隔医療によるDTCヘルスケア(※)の新興リーダー
※DTC(Direct To Consumer):
ヘルスケア領域を取り巻く環境は、以下のように大きく変化している。
①新薬の機序・効果の複雑化
②MR活動など営業活動の規制・縮小
③インフォームドコンセントの定着
④罹患者の疾患や薬剤に対する情報収集力が高まり、治療方法・処方に対するリクエストが増加
そういった状況の中で、罹患者のインサイトを軸に、医師への診断、処方までの態度変容をスムーズに図るために、DTCの重要性は高まっている。
ビジネスモデル
◆遠隔治療のプラットフォーム「Veritas MD」を有する。
クラウドベースの技術プラットフォームにより、全米50州で患者、医師、薬局の間の流動的な接続を可能に。
これをリリースしてから大きくRevenueが増加しています。
”Conversion Labs Launches Veritas MD™ Telehealth Platform, Delivering Greater Access to Growing Portfolio of Industry-Leading, Direct-to-Consumer Pharmacy and Wellness Brands”
◆独自の遠隔医療製品・サービス(サブスクリプション)
Q1、Q2と続けて新サービスをリリース予定。さらにTAM(□)を見てみても非常に巨大な分野への参入を予定していることがわかります。
マーケット
〈デジタル治療の市場〉
◆遠隔医療市場→2026年には1,755億ドルに達する。(CAGR:19.3%)
◆e-Pharmacy市場→2026年には1,778億ドルに達する。(CAGR:17.3%)
(2020年末までにデジタル医療相談件数は10億件を超えるペースで増加した)
◆2023年までに処方箋薬小売市場の70%がオンライン化することで、5年間で2,000億ドルの経済的変化が起こる
◆オンライン処方薬市場の普及率は10%未満
◆遠隔医療相談やバーチャル医療で業界は4倍近い成長が見込まれる
〈LFMDが対象とする市場について〉
- 脱毛市場:非常に大きく、男女の50%以上が脱毛に悩んでいると言われている
- 男性患者向けのデジタルヘルス:競合が少なく参入障壁が高いため、先行者の利益が大きい市場機会だと考えられる。
- 遠隔皮膚科市場:年率24.3%で成長し、2027年には449億ドルの市場規模に達すると予測されている
- 米国のプライマリーケア市場:2,960億ドル規模であり、年率4.7%で成長が見込まれる
合わせて、最近の治療業界のトレンドも紹介します。
◆米国の医療における消費者意識の高まり
高額控除医療制度(HDHP)の台頭により、消費者が医療機関で買い物をするようになり、価格の透明性、利便性、全体的なコストの低下を求めるようになった。
→価格の透明性があり、手頃な価格で患者の自宅に快適なサービスを提供する「Direct-to-patient」モデルへの需要が高まっている。
One MedicalやTeladocのような遠隔医療プラットフォームは、インスタントメッセージやビデオチャットを介して医師にアクセスする機会を増やし、医療業界に革命を起こしている。
→LifeMDのようなこの分野の早期参入者は、その利便性や遠隔医療ソリューションを求める消費者(顧客)を獲得している。
◆コロナ禍による遠隔医療導入の推進
COVID-19によって遠隔医療の普及が急がれており、特に「バーチャルケア」分野などが成長している。
→既存の顧客にコロナ収束以降も遠隔治療を選択してもらうことで、継続的な収益モデルを確立できる。
◆医師の遠隔診療への意欲
訪問時間の削減、地域にとらわれない幅広いネットワークの構築、医師のキャパシティ改善などの多くのメリットから、医師が積極的に遠隔治療を採用している。
→医師のネットワークを容易に拡大し、競争力のあるコストモデルでサービスを提供できる。
◆セルフケア製品・サービスの需要拡大
COVID-19のように医師の診察を受けるのが難しい状況をきっかけに、消費者がOTC製品を使って積極的にセルフケアをしたいと考えるように。
→LifeMDがターゲットとする患者層は、ウェブ検索、SNS、その他のメディアを利用して治療法を探している。
競合
DTC遠隔医療・オンラインファーマシー市場は、競合企業が少ないまだ未成熟な市場である。価格帯と利便性で分類した図があったのでそちらを紹介する。
財務分析
業績(2020Q3)
☑ Revenue:$11.0 million(△252%. YoY)
☑ Gross profit:$ 8.27 million(△238%, YoY)
☑ Gross profit mergin:75.1%
☑ Operating Loss:$ 20.5 million(21.1倍, YoY)←!?
→Total expenses:$28.3 million(YoYで8倍以上)となっており、広告費が約5倍、一般管理費が約19倍、研究開発費が約2倍と積極的にコストを突っ込んだことに起因する可能性。
一旦認知されればそこまで費用はかからないと踏んで、初期投資としてここまでの投資をしたのならば納得できるが、今後もこの調子でコストがかかるようだと、相当な成長を続けていかないと黒字化できない可能性もあるのでは。
☑ Net loss:$ 20.8 million(△88.5%, YoY)←損失拡大
☑ EPS:- $ 1.65(▼$1.56)
☑ 9月 ARR from subscriptions to products and services:$19.3 million(△458%, YoY)
※10月 ARR from subscriptions to products and services:$22.1 million(△514%, YoY)
※AAR:(Annual recurring revenue、年間経常収益)
2019年からのRevenueとGrowth見てみます。
今期は四半期ごとに大きく売上を伸ばしており、FY2020としても大きな躍進が期待されています。^^
※さらに10月と11月の最初の2、3週間を見ると、全体的に年率換算で5,000万ドル近い収益を達成しています。これは、昨年の1,250万ドルと比較して4倍以上の増加している計算になります…!
→上方修正したガイダンス($40 million)も超えてくるのではないか、と期待せずにはいられません!
株価
年始から大きく株価は上昇し、年初来4倍近いパフォーマンスとなっていました。
しかしその後の株価調整では大きく値を下げ、現在は最高値の60%程度で推移しています。
トピックス
◆Press Releaseを見ると、2021Q1の業績も大きな伸びが期待できそうです。
”LifeMD Q1 2021 Revenues on Track to Exceed $17 Million, up 295%, with Subscriptions Representing More than 80% of Total Revenue”
☑ 年率換算で6,800万ドル以上の売上到達見込み。
→3月に入ってからも堅調+サブスクリプションによる経常収入が増加。
☑ Q1の売上高に占めるサブスクの割合は、80%超の見込み。(2020Q1:63%)
→「Shapiro MD™」「Rex MD™」のサブスクリプション販売が好調。
→明日29日の決算前に仕込むのありなんじゃないですか、割とマジで。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 市場の大きな遠隔治療分野のプラットフォーマー!
- 売上の伸びは化物級!しかし黒字化にはコスト減か更なる成長が必須!
- 今期の売上達成はほぼ確実か!
- コロナで様相が変わった治療分野で確固たる地位を築ければ将来安泰だが、群雄割拠の分野で今後どう差別化していくかが大きな鍵となる。
以上です!
遠隔治療の銘柄($TDOCといい、$DRIOといい…)、最近株価下げ過ぎじゃないですか?ここはアフターコロナでも強い業界だと思っているんですが…。
それではまた。