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ZATTOMee! ~研究者の投資blog~

米国企業・業界を”ざっと見”するブログ。初めての方でも興味を持ってもらえるよう、5年後、10年後に少しでもいい生活ができるように勉強したことや実践したことを発信中!

【DRIO】Dario Health 2020Q4 決算!【ZATTOMEE】

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どうも。(。・ω・。)

ひーくんです。

 

 

昨日9日に以前分析した「Drio Health($DRIO)」が

2020Q4の決算を出していたのでそちらをざっと見しました。

 

 

詳しく見ていきましょう。

 

 

 

DarioHealth($DRIO)ってどんな会社?

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企業概要

慢性疾患治療薬ソリューションのイスラエル企業

◆糖尿病、糖尿病、肥満、および高血圧患者に向けた自己管理デジタルプラットフォームを提供。(行動データを収集・解析 ⇔ より精度の高い提案)

◆最も評価の高い糖尿病ソリューションの1つであるとともに、高血圧など他の慢性疾患に対するソリューションを急速に拡大中。

 

 

 

そのほか詳細はこちらの記事にまとめておりますのでご覧ください。

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hideson-gifufufu.hatenablog.com

 

 

DRIOの業績を見てみる

2020Q4

☑ Revenue:$2.08 million(△1.9%, QoQ、△15.7%, YoY) 

→「医療機器および消耗品の販売」「会員制プラン」による収益

☑ Gross Profit: $549,000(▲34.6%, YoY)

☑ Gross profit mergin:26.4% (▲20.3pt)

→消費者への直接販売促進キャンペーンの一環として販売した医療機器の価格を下げたことによるもの。

 

来期以降、獲得した顧客からサブスクで回収できるかどうかが収益に大きく関わってくると考えられます。

 

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DRIO:2020Q4決算

 

うーん、パッと見すごい決算だ、とはとても言えないですね。^^;

株価もグロース銘柄が反発している中で終値マイナスですし…。

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DRIO:3月9日の株価推移

 

 

〈トピックス〉

今期のトピックスも決算書に書いてあったので一部抜粋しています。

  • 米国テクノロジー企業500社と契約、糖尿病および高血圧のソリューションを提供。

  • ニューメキシコ州最大の統合医療システムの1つであるPresbyterian Medical Services社に、遠隔患者モニタリング(RPM)ソリューションを提供する契約を締結。

  • 筋骨格系に特化したデジタルヘルスのリーディングカンパニーであるUpright社を買収、デジタル治療薬のポートフォリオを拡大。

→プラットフォームに約9万人のユーザーが加わり、収益が大幅に増加。

 

  • 第20回Diabetes Technology Society Meeting(DTS)において、Darioデジタル治療プラットフォームの940人のユーザーを対象とした新しい臨床研究の結果を発表。

65歳以上の成人の高血糖測定値の割合と平均血糖値の測定値が顕著に減少した。

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DRIO:65歳以上への有効性(左:血糖値 右:高血糖患者の比率)

 

  • デジタルヘルスにおけるパーソナライゼーションと持続的な行動変容の関係を調査(臨床データ解析)

dariohealth.investorroom.com

 

2型糖尿病を持つデジタルヘルスプラットフォームの998人のユーザーデータを次の2群に分けて調査した。

低エンゲージメント群

 アプリの機能をほとんど、あるいは全く使用しなかったユーザー

高エンゲージメント群

 →アプリ機能を一貫して使用したユーザー

 

☑ 高エンゲージメント群は、低エンゲージメント群と比較して、統計的に有意な改善を示した(13%, vs9%)

☑ デジタルエンゲージメントの個人内の違いが、月平均血糖値の低下と関連。

☑ デジタルエンゲージメントが増加した翌月に、月平均血糖値が前月比で43%減少。

→この結果から、年齢、性別、人口統計などの個人間の違いよりも、個人内の違いの方が大きく、重要な場合があるということ。

さらに、デジタル・エンゲージメントにおける個人内の要素は、血糖値などの健康状態を予測するのに大きく貢献していることが明らかになっていますね。

 

 

以前の記事にも書きましたが、研究成果を見る限り、素晴らしい製品とプラットフォームを持っているので、業績が伸びずに評価されなのはホルダーとしては少々寂しい感じがします。 

 

 

 

FY2020

☑ Revenue:$7.58 million(△0.2%, YoY) 

☑ Gross Profit: $2.51 million(▲3.2%, YoY)

☑ Gross profit mergin:33.2% (▲1.2pt)

Net loss:$29.4 million(△66%, YoY) 

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DRIO:FY2020決算

→なかなか赤字経営から脱却できない状況が続いています。

 特にコロナの影響もあってか、製品の出荷が落ち込み、思ったよりも売上が伸びなかったのが痛かったですね。

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DRIO:Revenue(青)、Earning(赤)



米国への貨物輸送が非常に混雑しているため、もしかしたら受注減ではなく出荷遅延などによる売上減少なのかもしれません。

 

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DRIO:B/S。(Assetのみ抜粋)

 

 

今後の展望

◆前回の記事でも書いたとおり、収益モデルを「B2C」→「B2Bへと変化させつつある時期なので、今後(2021Q1以降)は大きな収益が期待できる(と予想)。

→そのためにも現時点で顧客を獲得しておくことは必須。今回大きく増加した「Operating Expenses」も、B2Bの顧客獲得のために資金を投入した、と考えるとまあ妥当な投資かなとも思えなくもないです。

※あくまで予想なので、違ってたらこの前提は崩れますが…。^^;

 

◆今回の決算も、あまりパッとはしなかったものの、地合いにも助けられて大きなマイナスにはなっていません。(前日比▲0.61%)

→今回の決算はそこまで期待されていなかった可能性もあります。

モデルチェンジ中ということで、来期以降を見据えている印象があります。

(現在10日23:40ですが、DRIO上げてきてますね。笑 地合い様様です)

 

◆Analyst Consensusは "Strong Buy "。

 株価予想は$29.54(△40.53%)

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Analyst Consensus: Strong Buy

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

 

ポイント
  • DRIOは糖尿病のデジタルヘルス企業
  • 最近はUprightを買収し、筋骨格系の疾病への展開と顧客獲得にも動いている
  • B2C → B2Bへ移行中。収益化はもう少し先か。
  • 決算コケるのも織り込み済み?来期に期待大か?
  • 僕は引き続きホールドで行きます!^^

 以上です!

 

 

皆さんの投資の参考になれば嬉しいです。(#^.^#)

 

 

 

それではまた。