【NLS】Nautilus ~おうちでフィットネス~【ZATTOMEE】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
企業分析シリーズ第3弾は、健康用品とフィットネス用品の開発・製造・販売を手がける「Nautilus(ノーチラス, $NLS)」です!
"運動する時間がない"
"運動のモチベーションが維持できない"
"運動して健康になりたいけど、何から始めればいいかわからない"
などの悩みを解決してくれる企業です!
ワクチンの普及、新規感染者の減少によって「ポストコロナ」が意識され始め、それが金利上昇などに波及している中で、ポストコロナの世界でも安定して活躍が見込まれる業種かと思います。^^
それではさっそく始めましょう!
Nautilusってどんな会社?
会社概要
◆ 健康用品とフィットネス用品を開発、製造、販売。
◆ 有酸素・無酸素運動用品および関連付属品を提供する。
◆ 自社販売網、販売員、代理店、流通業者、小売店を通して世界で製品を販売する。
◆ Nautilus®、Bowflex®、Schwinnn®、Universal®のブランドを持つ
→あらゆるフィットネスレベルのニーズを満たすように設計されたユニークなホームフィットネスソリューションを提供。
◆〈ミッション・ビジョン・バリュー〉
- フィットネス事業とお客様のニーズに応えることにフォーカスする。
- 自社だけでなく、株主やパートナーのために必ず成功をもたらす。
- ビジネスのニーズの変化に適応するイノベーターである。
- 高い倫理観と基準を守ることで、自分自身とチームに責任を持つ。
- 協調性があり、お互いを尊重し、挑戦することが当たり前である。
◆CEO:James “Jim” Barr, IV
・2019年7月に最高経営責任者(CEO)兼取締役会メンバーとして入社
・人材リーダーシップ、消費者主導のマーケティング、イノベーション、テクノロジーを通じた成長の推進という重要な能力と、多様な業界における大規模なデジタルおよびマルチチャネルビジネスの変革と成長のための複数の成功をもたらします。
・ノーチラス社や、中古産業機器販売の世界的リーダーであるリッチー・ブラザーズのグループプレジデントを務めていた。
・2008年には、シアーズホールディングスが新たに設立したオンラインビジネスユニットの初代社長に就任し、オムニチャネルおよびオンライン戦略を開発・推進し、製品の品揃えと成長を急速に拡大しました。
・マイクロソフトのオンライン事業で12年間、コマースサービスのGMとして幹部として活躍。オンラインショッピング、クラシファイド広告、オークションなどのマイクロソフトのB2C eコマース事業、および基盤となる技術プラットフォームを指揮した。
マーケット
◇「コネクテッドフィットネス」に分類される業界である。
※コネクテッドフィットネス(Connected-fitness):
インターネットに接続して運動をするフィットネス。“ホームフィットネス”ともいうカテゴリー。
〈コネクテッドフィットネスのメリット〉
ユーザー:
・アプリ、ウェアラブル、ジム機器を通じて、簡単・着実にアクティビティレベルとバイオメトリクスを追跡できるようになる
・いつでも、どこでもトレーニングしたいときに外出先でトレーニングできるようになります。
・トレーナー機能などもあり、モチベーションが維持しやすい。
トレーナー:
・カスタマイズされたガイダンス、アドバイス、モチベーションをクラウドを通じてペーパーレスで瞬時にプログラムを与えることができる
・メンバーのトレーニングデータを容易に抜き出し、必要に応じてデータをアップデートすること
オペレーター:
・個人に合わせたサービスとプログラムを提供し、ユーザーが自分の目標に到達する手助けをする
・サービス内容を多様化させ、スタッフの効率を高め、事業を容易に測定すること
・機器の使用状況やパフォーマンスを監視してダメージを防ぐ
・アクセス制御、プログラム、機器の使用、申し込みを一元管理できる
◇「コネクテッドフィットネス」や「ワークアウト」の分野は、コロナ禍もあって直近1年間で大きく成長しています。
※2018年当初からのCAGR(成長率)は驚異の100%超…。^^;
◇ コロナによって長時間の在宅ワークによる疲労が増えてきている。
→自宅でできる「コネクテッドフィットネス」の需要拡大!
◇ アフターコロナで再オープンしたジムが増えても、引き続きアウトパフォーム出来る様な業態である。
(※ジム通いの習慣、ホームフィットネスへの移行などワークアウトの持続的な変化が示唆されている)
◇ブランドや製品の露出が増加している。
→ネームバリューなどの付加価値が重要となってくる可能性もある。
◇ ネット注文とカービングサイドピックアップの動向
→NLSはオムニチャネルモデルのため、ポジションは良好。
※オムニチャネル:
ネットだけでなく店舗などリアルの場を含めたあらゆるチャネルを連携させながら顧客との接点を持って、売上をアップさせる方法。
ビジネスモデル
◆「小売」と「直販(自社ネットワーク)」の2つのセグメントを持つ。
◆フィットネスのブランドを複数持っている。
① JRNY™
・人工知能(AI)によってカスタマイズされたワークアウトを提供し、個々のユーザーに合わせて自動的に調整するデジタルプラットフォーム。
→今後、Bowflex、Nautilus、Schwinnnの機器でも使用できるようになる予定。
・独自のアプリ「Explore the World™」を提供しており、世界各地で高解像度のビデオを見ながらトレーニングを行うことができる。
・ユーザーのフィットネスレベルに基づいたトレーナー主導のワークアウトのライブラリの拡張、トレッドミルユーザーのためのパーソナライズされたランニングとウォーキングのコーチングなど特徴としている。
② Bowflex ®
ハイブリッド・ベロシティ・トレーニングを提供することで、従来の家庭用ジムを拡張しました。初心者から経験豊富なプロまで、誰でも約18分で代謝とカロリー消費を高めながら、引き締まった筋肉を鍛えることができる。
「コネクテッドフィットネス」のラインアップを増強している。
③ Schwinn Fitness
サイクリング関連のエクササイズ機器で最も高い評価を得ている。最新のアプリやテクノロジーと統合した画期的で手頃な価格のカーディオソリューションのフルラインアップを提供。
④ Universal
ストレングストレーニングの強豪として世界中に知られている。高品質、耐久性、手頃な価格がUniversalの特徴であり、プロやフィットネス愛好家に好まれるブランドとなっている。
◆コロナによって生じたサプライチェーンの混乱(港湾閉鎖、コンテナ不足、出荷遅延など)にもかかわらず最高益をたたき出せる強い需要を持つ!
◆North Star Strategy Update(Presentationより)
- 会社の強みを活かす(ブランド、品質、イノベーションのレガシー、お客様本位)
- 弱点に対処する(消費者トレース、コネクテッドフィットネス、集中力の欠如)
- 強力なバランスシート(潤沢な資本による迅速なアップデート)
〈今後の戦略〉
◆既存製品に多額の投資をして、売れ筋商品の能力を拡大する。
◆マーケティングへの投資を増やし、JRNYとジム通いをターゲットにした商品開発!
競合
① Peloton(ペロトン、$PTON)
「Connected Fitness」
フィットネス動画のサブスクリプションを提供するスタートアップ企業。
ビジネスモデルとしては、ユーザーが家に居ながらアプリを通して、インストラクターのレッスン(月額有料動画コンテンツ)を見ながら自宅でレッスンを受けることができます。
同社は家庭用トレーニングバイク(フィットネス機材)も販売しており、このトレーニングバイクにはディスプレイが搭載されている。
→ユーザーがレッスン動画を見ながらトレーニングができるという便利さが特徴的で、動画のサブスクリプションとトレーニングバイクを一緒に購買されるユーザーも多くいます。
★2020年四半期決算にて、Revenue:△66%YoYを記録。
会員数はQ3は260万人(△30%, YoY)となりました。
②LIFE FITNESS
③Technogym
など、少し調べただけで結構見つかりました。
このことからも、ホットな市場ってことがわかるかと思います。
財務分析
〈業績〉
(2020Q3)
☑ Market Cap:886.43M
☑ Net Sales (Revenue):$155 M(△152%, YoY)四半期で最高売上を達成!
☑ Gross margin rate:44%(+1280 bps, YoY)
☑ Net Income:$28 M(△$32 M, YoY) 黒字化!
☑ 下期の営業費用は上期に比べて増加
☑ 2つのセグメント(Retail and Direct)がいずれも大きく成長。
☑ 3四半期連続の成長!( 特にコロナ特需でここ3四半期が強い!)
2019年は売上成長がマイナスになるなど低迷していましたが、プレゼン資料によると2019Q4が転機となったようで、
・JRNY®のリニューアル
・新しいコネクテッドバイク、トレッド、Max Trainer®
などを実現することで、再び成長期に入ることができたと言っています。現在もこれらの売れ筋の拡充を戦略の中心としているようです。
※CEOが変わったのもこの時期ですね、経営者としての手腕を感じます
(余談ですが、プレゼンで「2019年は"Year to Forget"だ」と書いてるのはおもろいですね笑)
今年は何があったのかっていうくらい売上成長しています。(主要因はコロナでしょうか?)これに伴って株価も大きく伸びた一年となりました。
→直近でも株価が大きく上昇しています。(1月は月間で+35%以上の上昇を記録しています)
〈トピックス〉
☑ 12月にBowflex社のトレッドミル「T7」と「T10」を発売。1月にはトレッドミル「T22」とカーディオ「Bowflex Max Trainer M9」を発表。
→2021年1月の株価上昇の要因か?
☑ Bowflex® HVT®マシンが名誉ある国際デザイン賞(IDA)を受賞(2017)
ハイブリッドベロストレーニングマシンは、アウトドア&エクササイズ機器部門で銀賞を受賞し、Nautilus, Inc.の製品がIDAを受賞した3番目の製品となりました。
☑ モダンムーブメント® M-Pad™が世界的に有名なレッドドット賞を受賞(2018)
ノーチラス社の革新的なモダンムーブメント® M-Pad™ バランス&ストレングストレーナーは、その画期的なデザインが評価され、権威ある国際的なレッドドット賞を受賞。
☑ 売上高の成長は、サプライチェーンに大きく依存している。
(物流・オペレーションコストによる売上総利益率の圧迫)
所感
最近、コロナ銘柄→ポストコロナ銘柄への潮流があるように感じています。そんな中で、コロナ後も安定して業績を挙げられる業種ではあるかと思います。みなさん、健康意識も高まっているでしょうし。
ここ2、3日間、特にハイテク銘柄が下落していますが、NLSはそこまで落としていないのも高評価ですね。^^
★2月22日(月)が決算です!
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- フィットネスなどは今後も需要は強いのでは?
- 直近で商品展開を拡大し、ノリに乗っている銘柄!
- ブランドもあり、今後の潮流にも乗っていけそう。
- ポストコロナに向けてお一つどうぞ。
以上でーす。
最近運動不足なんで、ここのサブスク、登録しようかな…。笑
それではまた。