【基礎編】生命保険、そのままでいいの?【ZATTOMEE】
生命保険、医療保険について簡潔にまとめました。
固定費の見直しにどうぞ。
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
今回は、「保険の考え方」についての記事です。
『もう生命保険や医療保険には入っているよ』
『これから入ろうと考えているんだけど、何から考えたらいいのかわからない』
という方にも役に立つ記事かと思います。ぜひ参考にしてみてください。
それでは行きましょう!
"保険"とは?
まずは保険を理解する
私たちの生活は、さまざまなリスクに囲まれています。
例えば、
「病気・ケガ」:病気やケガなどにより、生活に支障を及ぼすリスク。
(治療にかかる費用に加え、入院・通院の間の収入減、生活費など)
「死亡」:万が一のことがあったときに、遺された家族の生活に及ぼすリスク。
(その後の家族の生活や子どもの学費など、将来にわたる大きな出費)
「長生き」:老後の生活においての経済的なリスク。
(老後の生活費、介護が必要になったときの費用など)
☛こういったお金にまつわるリスクに、前もって備えておくのが「保険」です。
保険の種類
その他に、保険にはこんなにも種類があるようです。
いろいろ種類があることに驚きますよね。
実際僕も保険に加入するとき、窓口でこの図を見せてもらいながら説明してもらったのですが、こんなにも入らなくてはいけないのか…。と不安になったのを覚えています。
しかし個人的に、保険はこの4つで十分かな、と思います。
保険に対する考え方(個人的見解)
というのも、これは僕が尊敬している先輩の言葉そのままなんですが、
保険は、「起きる確率は低いが発生時の損失が大きいもの」に対して備えるもの
という考えがあるからです。
つまり、「起きる可能性が高いもの」or「起きても損失が大きくないもの」については
保険をかけなくてもいいと思っています。
逆に、「死亡」や「火災」は「滅多に起こらないけど、起きたら損失がやばい!」ものですのでしっかりと保険をかけましょう、ということです。
保険を見直すために
さて前置きが長くなってしまいましたが、ここからは「生命保険」と「医療保険」について、僕が実際に契約した保険内容をもとにどれくらい保険料が変わるのかを見ていきましょう。
まずは生命保険!
生命保険は、自分が死亡した時に、配偶者などの家族に保険金が入る仕組み。
上にも書いたとおり、「死亡」は大きなリスクですので、しっかりと保険で備えるべきです。
外貨建て生命保険はよく考えて!(実体験)
生命保険でよく言われるのが、
「外貨建ての生命保険はダメ!」
ということです。
でも実際のところどうなの?
ただのネガティブキャンペーンじゃないの?
などの声も聞こえてきそうですね。
そこで今回は、そんな方のために、 外貨建て生命保険のメリットデメリットについて、実際に"ほけんの窓口"で聞いた話をまとめていきます。
〈メリット〉
◇掛け捨てではないので、払った保険料は戻ってくる!
ただ保険料を払うよりは、保険で資産形成ができる方がお得!
◇元本保証!
60歳になったら、積み立てた保険料に利率がついて戻ってくる!
しかも元本は最低保証、運用成績によっては大きな増加も!
こう聞いてみると、悪くない感じがしますよね。
保険金といっても安くないし、掛け捨てよりは貯蓄型にしたほうがいい、利率がいいならなおのことだ…。
という声も聞こえてきそうです。
実際に僕も、1年間「外貨建て生命保険」に加入していました。まあ上のようなことを考えたんですよね。
実際にシミュレーションもしてもらいました。
黄色で塗りつぶしているのが、60歳になるタイミングです。これ以降、元本保証で解約することができます。
(年率3%で運用できた場合、返金額は110%となっています)
でも1年で解約しました。
それはなぜかというと、以下の理由が挙げられます。
〈デメリット〉
▲60歳まで資産の自由が効かない!
iDeCoの記事でも書きましたが、60歳まで保険金が拘束されてしまうため、有事の際に引き出せないことがデメリットとしては大きいですね。
特に5年くらいで引き出してしまうと、元本の60%くらいしか返ってこないため、老後資金用の支払いになりそうです。
▲年率がよくない!(致命的)
例えば僕のケースだと毎月1.5万円、30年間積み立てると、60歳時点で約550万円(△10%)となる計算です。(ドル建なので、$1=103円で計算)
一見すると元本保証で良い運用成績のように思いますが、30年で10%のリターンはなかなかしんどいものがあります。(年率に換算すると、たった0.0412%です)
仮に、表に書いてあるとおり3%でNISAで運用した場合、30年後には820万円になっています。(下表参照)
また半額貯金して半額NISAで運用しても、外貨建ての保険よりも圧倒的に大きくなります。(700万円くらい)
というよりも年率3%で運用しておきながら30年後にたった10%しか返ってこないって、どれだけ手数料とっているんだ、という話ですよね。
元本保証で60歳時点では増えているといっても、定期預金の金利と大きな差がない上に、何かあった時に引き出したら元本割れしてしまう…。
「あれ?これメリットなくない?」
このことに気がついて、外貨建て生命保険を解約しました。^^
契約したときは、
「保険にもなって、貯蓄もできてめっちゃお買い得だ!」
と思って契約したのですが、今冷静になって考えると、「投資・貯蓄」と「保険」は分けて考えるべきだったな、と反省しています。
ちなみに、契約して1年後に解約したんですけど、
保険金(1年間で約18万円)は1円も戻ってきませんでした。
(さっきの表を見てみてね☆)
勉強代としては高くつきましたが、比較的短い期間で気付けてよかったと思います。
生命保険料控除について(余談)
※生命保険には「生命保険料控除」がありますが、これは年額80,000円までしか対象にならないため、月額15,000円ほど支払っていた場合は全額が控除にならず、少し無駄になってしまいます。
そもそも控除とは言っても、
控除額の80,000円 ×(所得税25%+住民税10%)=28,000円
安くなるだけなので、年間18万円支払っている時点で損です。
(この話はまた別に記事で…。)
どんな生命保険がいいの?
僕は掛け捨ての生命保険をおすすめします。
個人的には、「FDW富士生命」の、『無解約払戻金型収入保障保険』がおすすめです。
こちらは契約者が死亡した際に、遺族に年金という形で毎月保険金が支払われる、というものです。
支払い形式はともかく、この保険、非喫煙者でかつ優良体(痩せすぎず太りすぎず)だと保険料が一気に安くなります!!
外貨建て生命保険と同じ保険金額(1,000万円)の場合、
月額 1,369円、年額 16,284円に抑えることができました。
今まで毎月払っていた金額で年間保険できてしまいました。笑
もうこれには言葉が出ません。
生命保険を見直すだけで、年間16万円以上の節約に成功したわけです。これを積立投資に回すことで、1年間支払った保険料約18万円も数年で取り返すことができそうです。^^
いやホント、生命保険を選ぶときは慎重に選びましょう。^^;
医療保険は貯蓄に合わせて!
医療保険は必須?
『医療保険は不要!』という方もいらっしゃいますが、それはあくまで入院費や手術費を支払えるだけの貯蓄がある、ということが前提です。
比較的罹患率の高い「がん」や「三大疾病」には特約をつけて入るべきかな、と個人的には思っています。
国民皆保険のおかげで医療費は3割負担となっていますが、例えばがん治療には200万円程度必要だと言われています。すぐに60万円を用意出来て、その後の治療費・生活費などもカバーできるのであれば医療保険は不要だと僕も思います。
しかし、上記費用を貯金で賄うのが難しい場合は、医療保険に加入しておくのが無難だと思います。僕も、入院や治療に耐えうるほどの貯蓄があるわけではないので、医療保険には加入しています。
医療保険はどんなものをカバーすればいいの?
医療保険の特約には、僕の加入してる保険だと以下のようなものがあります。
「がん」:ガンは罹患率が高いので、三大疾病に加えて特約をつけました。
「三大疾病」:やはり罹患率の高い疾病の特約を。
「先進医療」:保険未適用(全額負担)の治療を受けた場合に、
高額な費用負担をカバーしてくれる特約です。
「入院一時金」:入院治療が必要になった時に、支給してくれる特約です。
こういったものに備えておくことで、貯蓄がなくても十分な治療を受けて、予後を良好にすることができると思います。
これだけ?と思う方もいるかと思いますが、例えば既往歴がある、喫煙している、BMIが低い等の条件に該当すると、医療保険だけで6,000~8,000円行くこともあります。
生命保険と合わせても、ボクと同年代くらいであれば月10,000円の保険料は少し多い印象を受けますので、貯金とも相談して見直してみるのもいいかと思います。^^
ただし、ある程度貯金ができて、セカンドライフなどに標準を合わせる時期には、医療保険は外してもいいかなと個人的には思っています。
個人的には不要だと思う保険
先程も書きましたが、保険は「起こる可能性が低いが、発生すると損失が大きいもの」に対して備えるものだと考えています。
このことを考えると、以下の保険は個人的には不要ですかね。
- 学資保険:子供の教育費は必ず必要になります。保険でなく、貯蓄や投資でカバーすべきです。それか子供名義で積立しておいたほうが、利率の面などからも優れていると思います。
- 休業保険:これに備えて貯蓄すべきです。そのために保険をかける必要ないです。また国の保障もあるので、そちらを活用すれば問題ないと思います。
また、最近話題の「健康増進型保険」も不要だと思います。
これは健康診断結果を提出して安くなる保険ですが、そもそも設定がやや割高なのと、わざわざ加入しなくても、掛け捨ての生命保険と貯蓄と投資で十分かな、という印象です。^^
※「逆選抜」に基づく保険の戦略(余談)
保険の特徴としては、以下4点が挙げられます。
- 病気になったらお金をもらえる
- 自分の情報は自分が一番よく知っている
- 保険会社に加入拒否はほぼできない
- 保険加入者=希望者である
→保険加入者はリスクが高い人の割合が大きくなり、それを補うために料金が割高となって健康な人が損するしくみとなっています。
民間保険の場合、加入する人は平均よりも病気がちの人の割合が高いんです。
保険料は加入者全体の平均から算出されるものの、保険会社が病気に気づけないために、病気がちの人でも格安料金で保険に加入できてしまうのが現状です。
そのため、健康な人が平均料金を引き下げているのに、自分の水準よりも高額な保険料を負担する羽目になってしまっているんですね。
上記した「健康診断書の提出」「一万歩歩く」などは、情報の非対称性(※)を解消するのが狙いなんです。(※情報の解消性:一方が知るリスクを、もう一方は知らないという状況。)
つまりは加入希望者の情報を知ることで、保険料金の適正化、最適化する狙いがあるんですね。
最適化されていない料金を支払うのはもったいないので、上記のような保険には(一旦は)加入しないこととしています。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
以上です!
貯めるためには、支出を見直すことも重要ですね。参考になれば幸いです。
それではまた。