【初心者必見】投資のリスクと軽減方法!【ZATTOMEE】
これから投資を始める方に。知っておくべき投資のリスクと、それを軽減する対策についての記事です。
HAPPY NEW YEAR !! :)
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
以前まで、「NISA」や「iDeCo」といった長期投資による資産形成方法を紹介してきました。
その中で、読者の方から
『投資を始めたい気持ちはあるのですが、投資のリスクを考えるとなかなか踏み出せずにいます。実際どういったリスクが考えられるのでしょうか。』
という質問をいただきましたので、今回は「投資のリスクと対処方法」について書いていきます。
なんとなく投資を始めてしまうよりは、しっかりマイナス面まで理解したうえで始めた方が成功する確率はきっと高くなると思いますので、ぜひ参考にしてください。^^
それではさっそく行きましょう!
投資のリスクってどんなものがあるの?
※今回の記事においては、「リスク=投資した金額を減らすことになる要因」としてお話します。
まず前提として、株式などの投資にはリスクがつきものです。
”ハイリスクハイリターン”という言葉もあるように、預金よりも高い利率で運用して、資産を増やしたい!というのが投資であり、安全な「定期預金」よりも、高いリターンを求める以上、それ相応のリスクをとる必要があります。
本記事では、投資におけるリスクのうち、「価格変動」と「手数料」について書いていきます。
① 価格変動
言わずもがな、投資で一番想定されるリスクです。
株式の場合で説明します。
まずは株価が上がって、利益が出るパターンを見てみましょう。
・会社Aの株式を100株、20万円で購入しました。
(株価:2,000円/株)
↓
・株価:2,200円/株(+200円)となると、
株式を購入した際に支払ったお金("元本"といいます)は
20万円ですが、持っている株式の価値は 100 × 2,200 = 22万円となります。
この状態で株式を売却することで、2万円の利益を得られます。
(実際には、売却時に手数料が発生するので2万円全額ではありませんが…。)
つまり、株価が上がったことによって得られる利益が、投資におけるリターンとなるわけです。
では、価格変動による元本割れとはどういった状況なのでしょうか。
・会社Aの株式を100株、20万円で購入しました。
(株価:2,000円/株)
↓
・株価:1,700円/株(▲300円)となると、元本は20万円ですが、
持っている株式の価値は 100 × 1,700 = 17万円となります。
こうなると、3万円の損失となってしまいます。
つまり、買った時の価格よりも株価が下がることによって、損失が出てしまう、ということなんです。
株価は上にも下にも動く可能性があるため、絶対に損しない、とは言えません。それでも高いリターンに魅力を感じるようであれば、株式投資をお勧めしています。
② 手数料
投資するにあたり、いくつか払わなければいけない手数料が発生します。上記の価格変動リスクに比べれば元本に対する影響は大きくないのですが、スタートで躓くことがないよう、しっかり理解しておきましょう。
想定される手数料は以下のようなものがあげられます。
- 売買手数料
- 信託報酬、管理手数料
- 口座開設手数料
まずは「売買手数料」です。
これは株式などを買ったり売ったりするときに発生します。
僕がよく取引している楽天証券は、米国株式は「取引金額の0.5%」と設定されています。
Example...
10,000円で株式を購入して、12,000円で売却した場合、
利益は2,000円なのではなく、買付手数料:10,000 × 0.5% = 50円と、
売却手数料:12,000 × 0.5% = 60円が差し引かれます。
これは、取引するたびに発生するものですので、長期的に保有できる商品を選んで、売らずに持っておくことがポイントです。
次に「信託報酬、管理手数料」です。
これは、積立NISAなどで投資信託に投資する場合に発生する費用で、投資する信託(ファンド)によって大きく異なってきます。
代表的なファンドをピックアップしましたので参考にしてください。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.0968 %
- 楽天 全世界株式インデックス・ファンド:0.212 %
- eMAXISバランス(8資産均等型):0.55 %
(こうやって見ると、ファンド間で数倍の差があるんですね…)
ちなみに、たった数%の差かと思う方もいるかと思いますが、どれくらいの差になるのか計算してみましょう。
ファンド間で管理手数料の差が0.5%程度だった場合、30年間の運用で200万円の差額が生じます。(!)
せっかく積立NISAで資産形成するのであれば、リターンはもちろんですが、信託報酬なども検討する必要がありますね。
ちなみに、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は信託報酬も低く、米国株式に投資できる非常に魅力的な投資信託ですので、積立NISAを始めようかな、と考えている方にはオススメです。^^
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の詳細なメリットなどについては、以下の記事をご覧ください。
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
最後に、「口座開設手数料」です。
※まず初めに断っておきますが、楽天証券の証券口座、NISA口座にはかかりません!
この「口座開設手数料」が発生するのは、iDeCo口座を開設するときです。
どの証券会社であっても、iDeCo口座を開設するときは国民年金基金連合会に、手数料として2,829円支払う必要があります。
それ以外にもiDeCoの運営にかかるコストもありますが、それらについてはこちらの記事で解説しますのでご覧ください。
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
これはiDeCoを始める際の費用としても考えられますので、リスクとは少し違うかもしれませんが、お金がかかるよってことで、今回紹介しました。
リスクを抑えるためにはどうしたらいいの?
今までの話を聞くと、「リスクを我慢して投資しなくちゃいけないの?」って話ですが、これは半分正解で、半分は間違いです。
そもそも、リスクを取りたくない人はいると思いますが、そういう方は投資に向いていません。
(あくまで資産形成の手段として「投資」を選ぶ以上、「リスク」は必ず生じてきます、という前提です。)
しかし、そのリスクを投資の方法によって多少なり小さくすることはできるんです。
その方法を3つ、紹介します。^^
① 長期的に積み立てて投資する!
これがまさに積立NISAがやろうとしていることですね。
まとまったお金を一度に株式や投資信託に入れてしまうのではなく、毎月定額を入れていくことで、元本割れのリスクを小さくできる
という理論です。
これは、投資の世界でも有名な「ドルコスト平均法」という手段であり、著名な投資家も推奨している方法です。
このように、ドルコスト平均法を利用した積立投資の特徴には、値動きに波のある金融商品に投資をする際、投資タイミングや投資期間といった「時間」を分散してリスクとリターンを平準化できる点があります。
さらにドルコスト平均法の場合、購入金額を固定するため、
□ 価格上昇時 → 購入口数:少 (高値づかみ回避)
□ 価格下降時 → 購入口数:多 (購入単価の平準化)
となり、一括で購入する場合と比較して損をしにくい投資ができます。
長期的に定額を積み立てて投資をすることで、元本割れリスクをできる限り小さくすることができる、ということですね。(※元本割れのリスクがゼロになるわけではありません)
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〈野球で例えてみよう〉
打者の成績として「打率」がありますが、打数が少ないシーズン序盤では、1回のヒットで打率が大きく上昇し、1回凡退するだけで打率が大きく下がってしまいます。(増減の幅が大きい状態)
↓
しかしシーズン終盤になり、200打数、300打数と増えていくにつれて、打率の増減の幅は減っていきます。
↓
つまり打数を増やす(今回の場合は、積立回数を増やす)ことで、成績のブレを小さくすることができる、ということです。
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これがドルコスト平均法の原理です。^^
この法則を用いて、積立NISAやiDeCoなど「長期間」「毎月定額」投資することで、リスクを抑えながら高いリターンを求めることが可能になります。
「ドルコスト平均法」については、アクサダイレクトのHPの記事がわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。
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ここまで話をしても、「理屈はわかったけど、バブルで一番株価が高い時から投資した人は損してるんじゃないの?」という方もいることでしょう。
そこで、JPアセットマネジメントがまとめている「Guide to the Markets」にいいデータがあったので紹介します。
積立投資(月1万円)の場合、最終的なリターンは826万円(積立294万円、+532万円)となりました。
なんとバブル時の高値から投資を始めても、元本割れしないどころか、大きくプラスになっています。(一時的には減っている時期もあります。)
日本のバブル期からの場合も同様ですね。
非常に高いリターンとなっていますが、日本株式が低迷しているため、米国株式の方がリターンは大きくなっています。
これは株価が大きく下がった時も購入し続けたことで、平均購入単価を下げることができた事、そしてなにより株価が回復したことが大きく寄与しています。(ドルコスト平均法を実践したんですね。)
「時間分散投資(長期積立投資)」の強さがよくわかります。
同じくバブル頂点から投資を始めた場合でも、一度に数百、数千万の資産を買ってしまうと、短期間で大きな損失になってしまいます。
(上の図だと、2年で資産価値が2/3になります…。)
今後値上がりに期待して保有し続ければ結果的にはプラスとなっていますが、バブル崩壊後の株価の暴落にて資産価値が2/3になっている状態で、果たして4年も持ち続けることは出来るのでしょうか。
僕なら無理ですね。すぐ売ります。笑
先の見えない経済に投資する以上、積立投資を実践することで少しでもリスクを低減しましょう。
② 分散して投資する!
これは①にも通ずることですが、同じものにばかり投資するのは避けましょう、ということです。
例えば、資産の全部を株式にしてしまうと、今年のコロナショックなどのような金融ショックがあった場合に、株価が大暴落(今回のコロナショックだと▲50%とか普通にありました)して、自身の資産に非常に深刻な損失が出てしまいます。
(今回の場合だと1000万円の株式資産が500万円になります…)
〈例:リーマンショック前にまとめて投資した場合〉
※「リスク」は、月次収益率の標準偏差を年率にしたものです。(月間の"値幅"ってことです)
パフォーマンスとしては「株式100%」が優っていますが、リターン/リスクでは「株式50%、債券50%」の方が優れています。
(同程度のリターンであれば、債権も組み入れたほうがリスク小)
このように、「時間」や「金融資産の種類」が偏ると、経済が後退した場合に資産が大きく減ってしまいます。
そうならないためにも、
などが分散投資の基本となります。
また投資する「国」「地域」を分散することも有効です。
アメリカだけ、中国だけ、といった投資よりは、先進国、新興国、全世界などの分散の方がリスクは小さくできます。
コロナショックからの経済回復は日本が世界に比べて遅れており、日本株にだけ投資していた場合、損失の回復に時間を要していますが、全世界や先進国に投資していれば、アメリカやEUの経済回復の恩恵を受けられる、といった感じですね。
「全世界」や「先進国」を対象としたファンドもありますので、そういったところに投資をするのもリスク管理としてはありかと思います。
分散投資のデメリット
分散投資のデメリットとしては、次の3点があります。
◆ 現金や債券などリターンが大きくない商品の割合が増えるため、資産の増え方が鈍化する。
◆ 時代によって商品が持つ特徴も変わってくるため、リスクヘッジになっていない場合もある
◆ 各商品を購入する手間、信託報酬などややコストがかかる
個人的には積立投資をしているのであれば、分散投資はそこまで重要ではないかな、と考えています。
資産が少ないうちはリスク管理よりも資産を増やすことにウエイトを置いた方がよく、また積立投資をしているのであればある程度のリスクヘッジはできています。
➡分散投資のメリット<デメリットになると考えているからです。
なお、以前の記事にも書いていますが、自分はリターンを重視していますので、アメリカと中国の株式に積立投資をしています。(リスクヘッジは①積立でやっています)
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hideson-gifufufu.hatenablog.com
③ 元本保証商品に投資する!
最後は「元本保証商品」です。
元本保証商品としては、「現金(定期預金)」、「債券」があげられます。(現金については説明は割愛します)
「債券」:国や企業が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券。
債券には満期が定められており、満期には額面金額が投資家に払い戻されます。
また債券は比較的安全性が高い商品とされています。債券の価格が変動した場合でも、償還日まで保持しておけば、額面通りの金額で戻ってきます。債券の発行体が債務不履行に陥らない限り、利子や償還金は約束通り支払われます。
つまり指定期間(満期まで、最短1年)保有しておけば損はしない商品です。
そのため、年金の運用会社(GRIF)などは債券を中心に運用しています。
債券を保有しておくことで、資産の安全性は高まります。債券を中心に運用している投資信託もありますので、元本だけは守りたいんだ!という方にはオススメです。^^
ただし、以下の点には注意してください。
✔ 債券も価格は変動しますので、満期まで保有していないと損する可能性があります
✔ 債券ファンドは、元本保証ではありません。
(今年1年のリターンは▲0.88%でした。3年だと+0.44%とかなのでやはり長期投資が正義ですね。)
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 投資とリスクは切り離せない!
- 投資するにあたり、「価格変動」と「手数料」に注意!
- 「積立投資」「分散投資」「債券投資」でリスクを減らそう!
以上です!
次回からは、米国株式について書いていこうかな…。
それではまた。