【基礎編】iDeCoってなんだ?【ZATTOMEE】
どうも。(。・ω・。)
ひーくんです。
よく聞く「iDeCo」。その仕組みをわかりやすく図解します。
今回は、NISAと一緒に紹介されることの多い「iDeCo」の紹介です。
聞いたことはあるけど、イマイチ仕組みがわかってない…。
そんな方でもバッチリわかるようになります!
それでは早速行きましょう!
iDeCoってなんだ?
iDecoとは「個人型確定拠出年金」
いきなり小難しい言葉から始まりました。とりあえず「iDeCo=年金」なんですね。
以下、厚生労働省HPからの引用です。
公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の1つ。公的年金と異なり、加入は任意となります。
加入の申込、掛金の拠出、掛金の運用の全てをご自身で行い、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受け取ることができます。国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための一助となります。
これでもまだわかりにくいので(笑)、
つまり、iDeCoは簡単に言ってしまえば、
- 個人で積み立てる金融商品
- 受け取れる金額は運用の成績次第
- 60歳以降から受け取れる積立資金
という特徴を持った商品なんです。
政府がこれを奨励している背景には、今後さらに加速すると予想される高齢化社会に向け、自衛の精神といいますか、『年金が破綻する前に自分でも準備しててくださいね』って意思が少なからずあるように思えてきますね…。
ちなみに、あとでも説明しますが、
iDeCoは「所得控除」も「運用益の税控除」も「受取時の税優遇」もある
”最強”の節税方法です!^^
それでは実際にどのような制度なのか見ていきましょう☟
iDeCoって具体的にはどんな制度?
iDeCoとは、平たく言うと、
「老後資金確保に向けて税金の優遇を受けつつ自分で毎月資金を積み立てていく任意年金制度」となります。
毎日決まった金額を積み立てていくと、普通に積み立てるよりも税制面で優遇されますよって制度です。
また自身の職業によって、毎月の拠出額の上限が変わります。下の表を参考に、自分の拠出金額の上限を確認しておきましょう。
多くの方は会社員かと思いますので、 基本的には月額2.3万円が上限と考えてください。
自営業やフリーランスの方は、会社員や公務員と比較して拠出額が大きい(月 6.8万円)のがポイントですね。こういった方は、厚生年金などには加入していないため、iDeCoなどで節税も兼ねて将来への資金を確保する必要があります。
最近では、政府もフリーランスの保護に向けて舵を切りつつありますが、依然として、保障の内容が薄いのが課題となっていますね。
↓↓↓↓↓ 参考記事です ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※現在、iDeCoの制度については、上限の枠組みを広げる動きがあり、上記の表は更新される可能性があります。変更になったらこちらも更新していきます。
「年金」ってどういうもの?
それでは、iDeCoが属する「年金」にはどんなものがあるのでしょうか。
まずは、年金には3種類あることを理解しておきましょう。
会社に勤めている方は給与明細などで見たことがあるかと思いますが、給料とかで天引きされている「厚生年金」などは国からの年金であり、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が運用しています。これの運用益を年金として国民に支給する、というのが国からの年金の仕組みです。
徴収した分をそのまま支給しているわけではありません。(そんなことしたら高齢化のこの社会ですぐになくなっています。)
ちなみに運用規模としては160兆円に迫っており、2019年度の国家予算(102.6兆円)を上回る大規模なものとなっています。
その他にも、企業型確定拠出年金などといった企業が支給する年金もありますが、これは全企業がやっているわけではなく、会社によって異なります。そのため、企業からの年金の加入有無によって、iDeCoの拠出上限が変わってくることには注意が必要です。
iDeCoのメリットとは?
①拠出金額が非課税になる!
拠出金額とは、毎月積み立てる金額のことです。
②運用益が非課税になる
iDeCoで積み立てる場合、拠出金額だけでなくその拠出金を運用して得た利益も非課税になります。
株式等で得た運用益には本来課税される(譲渡税:20%)ため、下の図のように、貯金や投資と比較しても自分の資産を守れるようになります。
③年金として受け取るときにも控除がある
iDeCoは「年金」か「一時金」で、受取方法を選択することができます。(金融機関によっては、年金と一時金を併用することも可)
- 年金として受け取る場合 → 「公的年金等控除」
- 一時金として受け取る場合 → 「退職所得控除」
※退職金は大きな控除が特徴の所得なので、一時金として受け取ったほうがお得なケースが多いです。
④運用の仕方を自分で選べる
国や企業が給付する年金は、上にも書いたとおり、給料から天引きされて、あとはGRIFとかにお任せ、という形になってしまいますが、iDeCoなら自分で運用する金融商品を選ぶことができます。
楽天証券では、株式や債券(国が出す約束手形みたいなもの)だけでなく、不動産投資(REIT)やコモディティ(金など)まで運用商品として選べます。
GRIFとかは国民から預かった何億もの金額を運用しているので、リスクを取れない、つまり大きなリターンを求められないんですね。
しかしiDeCoでは、下の図を参考にするなどして、自分が許容できる範囲のリスクをとって、資産形成していくこともできます。
⑤持ち運びができる
例えば、結婚して専業主婦になったり、転職して自営業に変わった場合でも、引き続き「iDeCo」の加入者として掛金を拠出し、資産を運用できます。(自分の年金なので、転職の際も面倒な手続きはいらないよってことです)
※ただし、転職して新たに企業型確定拠出年金に加入する場合は、転職先の企業が企業型確定拠出年金規約でiDeCo加入を認めているかどうかを確認してください。
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※転職前の会社で企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入していた人は、企業型DCに関する手続きが必要!
◆転職先に企業型DCがある場合:転職先の制度に加入。
→年金資産の移換手続きが必要。
新しい会社の担当部署に確認しましょう。
◆転職先に企業型DCがない場合:企業型DCの資産をiDeCo(イデコ)に移換。
→運営管理機関は、自分で別の金融機関を選んでもOK。
iDeCoのデメリットは?
ここまで書いていると、今すぐにでも始めたくなりますが、デメリットもしっかり理解しておきましょう!
①原則60歳までは引き出せない
これが一番のネックですね。この理由のために、僕はiDeCoはやっていません。(なんで記事書いてんだよ^^;)
老後資産の準備には大変適した制度だと思うのですが、逆を言えば、「30代以降の資金を老後に回している」印象を自分は持っています。毎月2万円あるなら、NISAとかに回していつでも現金化できるようにしておきたいと考えています。
ただし、積立NISAも限度額までやって、それでもまだ自由資金があるよって方は、ぜひやっておきましょう。ほかの制度では類を見ない優遇税制です。利用しない手はありません!!^^
僕も、もう少し収入と貯蓄が増えてきたら始めようと考えています。(毎月1000円から始められますが、その金額では控除額も知れていますので)
②仕事が変わると、上限の変更が必要になることも。
先程も書いたとおり、企業によってはDCの有無や、規定の差などがありますので、現職は問題なくても、転職したら対応が必要になるケースもあります。
③手続きがNISAとかに比べると少し面倒
会社員の場合、職場に申請書の提出が必要になります。そのため自宅では完結せず、少し手続きに時間が必要です。
このようなデメリットが考えられますが、メリットと比較しても①以外は手続き時の話ですので、資金に余裕がある方は始めてみてもいいかもしれません。
まとめ
今回の記事のまとめはこんな感じ!
- iDeCoは優遇税率で老後資金が貯められる節税方法!
- 人によって金額が異なるのは注意!
- 60歳まで引き出せないことに負担がない方には超おすすめ!
以上です!
次回の記事では、実際に楽天証券で口座を開設するための手続きについて書きます。
もしよければ、参考にしてやってください。
それではまた。